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2016年7月 8日 (金)

『イヤシノウタ』 吉本ばなな

『イヤシノウタ』  吉本ばなな 著  新潮社 2016年4月25日 

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  むずかしい前書きや後書きもなく、一つ一つに特に脈絡ももたせないで、短い文章がならんでいる本です。 今日と明日、一つずつ引用させていただきますね。

  ◇     □      ○     ☆

青空のような人

 彼に会うと、いつもはっとする。人間がまとっているもやのようなものを、彼はいっさいまとっていないからだ。 そして私がうっかりとそのようなものを、つまり人を惹きつけるために心に引っ掛けるフックのようなものを彼にふっと出してしまうと、彼は即座に、しかし、そうっとはずす。

 そのはずすときの手つき(あくまで心の中の手つきなんだけれど)があまりにも優しいので、そしてきれいなので、私はそれに見とれていて、自分の心のもやの汚れさえ忘れてしまうのだ。

 人が人にしてあげられることって、それだけなのかもしれない。

 雪の中をいっしょに歩いていて、ふっと顔をあげたら彼がそこにいた。楽しいな、今、この瞬間が楽しいな、生きているんだなと思えた。夕陽がただ雪山を照らしている。

 そういうことをいつも彼に教えてもらう。

          ◇     □      ○     ☆

  この他に、外国を訪れて、夜明けの風景を眺めていて、その国の自然、大地の力を心いっぱいに感じ取ったり、小鳥が啼くのは朝や夕方の訪れを告げるだけでなく、世界を清めるためだと感じたりしたことなど、読後におだやかで前向きな思いに導かれていることに気がつく文章にあふれている泉だと思います。

 明日は、この本の結びの文章、天空の森をご紹介しますね。

 今日も、よい日となりますように。

 今日も、よい日となりますように。 ← 読み返して ダブっていることに気がつきました。でも、何か意味があるかも知れませんから、このままにさせていただきます。 今日は、午後、あるケアハウスで、ムーミンパパとママの音楽タイムを開催 ・・・「心身しなやか音楽時間」 ー歌と朗読で元気をー  がテーマです。 元気で行ってまいります。

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