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2016年7月29日 (金)

『私が伝えたかったこと』 河合隼雄  その2

 昨日の本から、もう一つ。

悩むのは当たり前

 Q 「子どもの教育について悩みを抱えている家庭はどうしたらよいでしょうか」

 河合隼雄さん

 悩んで当然なんです。私は相談にこられた方によくこう言うんです。「親子でも夫婦でも悩みとか苦しみがない家はおかしい。これだけ時代が変わってきて、考え方が変わりつつあるときだから、悩んで当たり前でしょう。迷って当たり前でしょう」と。それを悩みも迷いもなしに、親子でホイホイ生きているなんていうのは、その家は幸福だけども、おそらくまわりはすべて迷惑を被っているに違いないと冗談を言うんだけれどもね。

 そして、「何もおたくだけではありません。恥ずかしがる必要も何もありません。むしろ悩みとか苦しみがあるのが当たり前であって、ただ、それに対してあなたがどう取り組んでいるかが問題になる」と。

  ◇      □     ○   ※    ☆

 本当に子どものために時間をとること

 いつも子どもを連れてドライブに行っていた父親が、あるとき子どもに「行かへん」と言われた。「何でや」と言ったら「何もおもしろくない」と。その次がいいですよ、「お父さんかておもしろがってない」と。

 その父親はいやいやドライブしているのを子どもに見抜かれているわけです。子どもとドライブしているけれど、本当だったら仲間とゴルフをしていればよかったと思っているから、顔つきだってよくない。

      ◇      □     ○   ※    ☆

  うーん、子どもの感性はすごいのですね。河合さんの別の本に、「子どもは宇宙の中にいる。これは誰でも知っている。しかし、子どもの中に広い宇宙があることを知っている人はどれほど居るだろうか」という意味の言葉があるのを思い出しました。

  子育てで、子どもとともに生活する時間って、意外に短く、そしてその時間は戻ってきません。ですから、一緒に居られるときは、心も一緒に居るようにいたしましょう。 あっ、これは夫婦の場合にも、そして他の人との場合にも言えることかもしれませんね。

   曇っていても、降っていても、雲の上にはいつも青空が広がっています。その青空を見上げながら、目の前のことにとりかかりましょう。一つの引き出しを整理するとか、箸を丁寧に食卓に配置するとか、挨拶の声を明るくかけるとか・・・。

 あのベルリンの壁も打ち壊されるときがきたのです。大丈夫ですよ、きっと。

 今日も、よい日となりますように。

 

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