« 中村文子さんの短歌 | トップページ | 詩 「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」 石垣りん »

2016年8月16日 (火)

『漱石のことば』 姜尚中 

『漱石のことば』  姜尚中(カン サンジュン)著

集英社新書 2016年3月22日 第1刷発行

0002_2
 姜尚中(カン サンジュン)さんは、1950年生まれ。専門は政治学・政治思想史とのことですが、NHKの日曜美術舘などにも登場して、博識と深いお考えを感じさせる方です。

  夏目漱石を50年来、愛読され、深く傾倒しておられることが伝わってきます。本書は、漱石の作品から148のフレーズを選んで、解説・コメントしておられます。序章「残念な人生へのやさしい讃歌」から下記のように抜き書きしてみました。

           ◇   □   ○    ※   ☆

  漱石は、『硝子戸の中』で、病気の進行を尋ねられて「継続中です」と答えてきます。 ・・・略・・・ 生きるということは、わからないことが「継続中」であることを示しています。言い換えれば、それは、私たちが「途上」にあることを示しているのです。

 答えがない。行けども行けども、ゴールはない。どこまで歩いても途上である。

 さしあたり、60代半ばの私は、「途上」を生きること自体が、青春だと思うようになりました。・・・今でも青春は「継続中」だと思っています。未完成であることが、ただひたすらにうれしいのです。

       ◇   □   ○    ※   ☆

  私たちの人生も完成に向けて「継続中」であり、「途上」にあるのですね。

 ゆっくりと読み味わってみたい本です。

 今日も、よい日となりますように。

 

 

|

« 中村文子さんの短歌 | トップページ | 詩 「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」 石垣りん »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『漱石のことば』 姜尚中 :

« 中村文子さんの短歌 | トップページ | 詩 「私の前にある鍋とお釜と燃える火と」 石垣りん »