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2016年8月 6日 (土)

『つばき』 山本一力

『つばき』  山本一力 著 光文社 2014年7月20日 初版 第1刷発行

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 山本一力さんは1948年、高知県生まれ。先日登場していただいた宇江佐真理さんは1949年、函館市生まれ。

 ともに江戸時代を舞台に市井の人の生活と人情をあたたかい目で描くこのお二人には、ある期間、お歳暮交換があったそうです。山本さんからはスキヤキの肉を1キロ、宇江佐さんからは新巻鮭・・・すぐ食べられるように切り身に仕上げられていて塩加減も見事だったそうです。

 宇江佐さんが逝去されて新しい作品が読めなくなった私は、今回、山本さんの小説を読んでみました。うーん、つばきというこの女性、気っぷがよくて、機転が利き、堂々としていて、いいではありませんか。安くておいしい一膳飯屋さんを経営して見事に江戸の町で生きているのです。

 本書の舞台である深川に移ってくる前は浅草で一膳飯屋『だいこん』を商っていたそうですので、読む順番は逆になりましたが、今度は、その物語『だいこん』を借りてきます。 → 読んでみました。腕のよい大工である父親が賭博で借金をし、長年家族が苦労するというところは好きではありませんが、そういう境遇の中で培われた主人公つばきの生き方が光っています。

 さて、図書館には、久しぶりに自転車で行きましょうか。それとも車で行きましょうか。 ちょっと迷っています。

 こんなことで迷っていると、主人公の「つばき」に叱られそうですね。

 何しろ、深川の新参の店に二百文の弁当百食の注文を受け、張り切って届けに行ったところ、そんな注文はしていないと言われ、落ち込みそうなものですが堂々と事情を述べて、大口の注文を受けるきっかけを作って帰ってくるというしっかりした女性なのです。

 ともあれ、今日もよい日となりますように。

 明日は、日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように。

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