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2016年8月 1日 (月)

『玄冶店(げんやだな)の女』 宇江佐真理

『玄冶店(げんやだな)の女』  宇江佐真理 著
幻冬舎 2003年5月25日 第1刷発行
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 宇江佐真理さんは、昨年11月に66歳でお亡くなりになりました。江戸時代の市井の人々の生活と人情を、生まれ育った北海道に住みつつ書き上げてきた方でした。闘病しながら、ある月刊誌の10月号まで、「髪結い伊三次」シリーズを書き続けておられたとのことです。
 図書館で宇江佐さんの著書を見かけると借りていましたから、この『玄冶店(げんやだな)の女』も一度は読んだことがあると思ったのですが、ぱらぱらと見ても思い出せなかったので、借りてきて読んでみました。 最後まで新鮮に読めました。 ← 喜んでいいのでしょうね、多分。
 日本橋から旅に出る人を見送る場面があり、♪「お江戸日本橋」の歌詞の意味がよく分かりました。
 江戸時代、旅は七つ立ち(午前4時頃)が相場だったそうです。そして、東海道53次は日本橋から今日の鴨川の三条大橋までの126里(約495キロ)だったとのこと。
 こうした知識的なこと二加えて胸のすくような啖呵が聞けますし、いろいろ胸の痛む出来事もありますが、主人公の生き方が真っ直ぐなので、後味のよい時代小説に仕上がっているのが、宇江佐さんの素晴らしいところだと思います。
 作家仲間にも、宇江佐さんを、姐御とかおふくろさんとか慕っておられたかたが少なくないようです。
 よろしければ、機会がありましたらお読みください。
 今日も、よい日となりますように。

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