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2016年9月14日 (水)

走れ メロス  その2

 お待たせいたしました。 生徒の質問の出た原文を再掲いたします。

◇    □    ○    ☆   ※

 セリヌンティウスは、すべてを察した様子でうなずき、刑場いっぱいに鳴り響くほど音高くメロスの右頬を殴った。

           ◇    □    ○    ☆   ※

  ここから出た質問は、「セリヌンティウスは左利きだったのですか」です。

 一瞬、メロスとセリヌンティウスの強い友情を読み取る場面で、どうしてこの質問が、と思いました。

  けれど、その生徒は真剣でした。 あなたも昨日の記事以来、考えてくださったかもしれませんので、進ませていただきます。

  あなたが、叩こうとする人と向き合っているとお考えください。実際にどなたかに協力していただいて向き合ってくださっても結構です。 (でも、いい機会だからと、どさくさに紛れて実際に相手の人を叩かないでくださいね。)

 セリヌンティウスはメロスの右頬を殴りました。 もし、あなたが右利きでしたら右手で相手を叩こうとしてみてください。(くれぐれも、実際に叩かないで!)

 そうすると・・・そうです、相手の左頬を叩くのが普通ですね。  あなたが左手で相手を叩くとすると、そうです。相手の右頬を叩くことになります。 

 質問した生徒は、そのことに気がついたので、「セリヌンティウスは左利きだったのですか」と質問したのでした。

 正直に申し上げます。そこまで事前には考えもしていなかった私には、その場では答えようがありませんでした。 時間をもらい、クラスの生徒にもこの質問について考えてもらうことにしました。

  その結果  

1 セリヌンティウスは左利きだった と考えてもよい。 教師である私も、他の生徒も、質問した生徒ほどきちんと表現を読み取っていなかった。この発見はすごい

2 もう一つ、1の可能性を認めた上で別の読みも成立する そして、こちらのほうが太宰治の意図に迫っているかもしれない。

 ということになりました。

  明日、2について書かせていただきます。

  今日も、よい日となりますように。

 

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