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2016年9月 9日 (金)

井上靖さんと葵丘(ききゅう)会議

0001  これは、葵丘(ききゅう)・・・中国の河南省の黄河河畔にある丘の写真です。1983年12月に作家、井上靖さんは、この丘を訪れたそうです。
   それは、中国の古書「孟子」に記されている会議に敬意を表するための訪問でした。
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 今から2600年ほど前、紀元前651年、この葵丘に黄河流域の五つの国の為政者たちが集まって、黄河についての会議を開きました。会議の内容は、黄河の堤防を壊したり、自分の国に都合の良いように作り変えたりすることのないようにという申し合わせだったそうです。

 参会者は誓いを立てて、黄河の水を兵器代わりに使っすることのないように、祭壇の前で約束し、すばらしいことに,この盟約は国という国が覇を争っていた春秋戦国時代500年を通じてついに破られることがなかったそうです。
 過去三千年の間に二千回、あるいは二千年の間に三千回の氾濫があったと言われる黄河・・・その水の使い方によっては、黄河河畔に位置している国を押し流してしまうことは可能であったでしょう。それを盟約を立てて守り抜いたことは人類の叡知以外の何者でもありません。


このように、井上靖さんは1984年に東京で開かれた国際ペンクラブ大会で講演しました。 テーマは人類の叡知を ー核状況下における文学ーだったとのこと。 (出典 国語の教科書 光村図書)

 井上靖さんは、寄附をして、この葵丘会議の記念するモニュメントをその地に立てられたとのことです。(どんなものか、詳しくは私には分かっていませんけれど、尊い意志と行動力ですね。)井上靖さんに敬意を表します。
 人類の叡知・・・現在の世界の状況ほど、これを必要としている時代は他にないように思えます。

 今日も、よい日となりますように。

 
 

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