« 物には作り手がいます  | トップページ | 秋の旅路 »

2016年9月19日 (月)

『人生の節目で読んでほしい短歌』

『人生の節目で読んでほしい短歌』

永田和宏 著

NHK出版新書 2015年3月10日 第1刷発行

0001 表紙裏のお薦め文から引用いたします。

 人生という長い旅路の途中には、必ず節目となる瞬間が存在する。その時、たった三十一文字の言葉に勇気づけられたり、心が救われたりすることがある。明治から現代までの名歌を多数取り上げながら、当代随一の歌人が自らの体験をふんだんに織り交ぜて綴った、心熱くなるエッセイ&短歌鑑賞入門。

 巻末に、この本に歌の載った歌人に関係するページ一覧があるのは、親切だと思います。

 祝婚歌・・・結婚を祝う歌から二つ紹介させていただきます。

木に花咲き君わが妻とならむ日の四月なかなか遠くもあるかな 前田夕暮

 現在の美智子妃のご結婚が四月だったこともあり、この前田夕暮(まえだ ゆうぐれ)さんのこの歌が脚光を浴びたそうです。 その当時、私は中学一年生だったので、その現象は知りませんでしたけれど。

結婚はひと月後に迫れども連れだちて鍋や皿など買ひにも行けず 

                                   河野裕子

 河野裕子さんは、この本の著者、永田和宏さんの奥様ですね。癌との闘病生活を送っていて、娘さんの婚礼を祝って世帯道具を一緒に買いに行くことのできない哀しみを、歌を通して夫、そして新婦の父として永田さんは噛みしめておられるのだと思います。

 一つ一つの短歌は、お二人の娘、紅(こう)さんの言葉によると「時間の錘(おもり)」となっているのですね。

 人の作った短歌を読む そのことを通して 自身で短歌を詠む というところへ歩を進めて欲しいという願いが著者にはあるのではないかと思います。 

 今日も、よい日となりますように。

 

|

« 物には作り手がいます  | トップページ | 秋の旅路 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『人生の節目で読んでほしい短歌』:

« 物には作り手がいます  | トップページ | 秋の旅路 »