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2016年11月20日 (日)

『朗読による クリスマス・キャロル』  ディケンズ

『朗読による クリスマス・キャロル』 

チャールズ・ディケンズ  作

井原慶一郎  訳

K & Y カンパニー 2011年12月1日 第1刷発行 

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 昨日の 「Doing」「 Being 」について、この『朗読によるクリスマス・キャロル』 の 最初のほうに書かれている 強欲な企業家、スクルージと、彼の甥がクリスマスイブに発している言葉を通して、深めてみたいと思います。

 イギリスの子どもたちは、クリスマスが近づくと、この名作を読んでもらうことが多いそうです。

 まず、スクルージが彼の会社の事務員に言っている言葉から。

   ◇    □    ○    ※    ☆

「明日はまる1日休みが欲しいというんだろうな」

事務員 「よろしければ」

「よろしくはない。それにフェアでもない。もし明日の分の半クラウンをわしが支払わないといったら、お前は、きっと、自分はひどい扱いを受けていると思うんだろう」

事務員「・・・・・・」

「それなのにお前は、仕事をしない日の賃金をわしが払うことに関しては、わしがひどい扱いを受けたことになるとは思わんのだろう」

事務員「1年に1度のことですから」

「毎年12月25日に人さまのポケットから小銭をちょろまかす言い訳にははなっとらん! しかし、どうしても明日1日休みが欲しいというのなら、あさっての朝はいつもよりずっと早く出てくるんだ。わかったな!」

    ◇    □    ○    ※    ☆

 徹底的に「Doing」 の目線ですね。

 今度は、こうした考えのスクルージに甥が語っている言葉です。

   ☆   ☆    ☆   ☆   ☆

スクルージ 「クリスマスなんか祝って何になる! クリスマスがお前になにをしてくれた!」

「お金にならなくても、ためになることはたくさんありますよ。なかでも クリスマスがそうです。僕はクリスマスの時季がくるといつもそれを、ありがたい日だと思うんです。親切と、寛容と、慈善と、喜びの日。一年の長いカレンダーのなかで、この日だけは、みんなが心を一つにして、普段閉じている心の殻を破って楽しく付き合うんです。

 そして困っている人たちのことを、別の目的地に向かう赤の他人ではなく、つかの間の人生をともに生きている同じ旅の仲間と考えるんです。だからね、おじさん、銀貨や金貨の一枚が僕のポケットに入るわけじゃないけど、クリスマスは僕のためになるし、これからもそうだと信じています。だから、クリスマス万歳!」

     ☆   ☆    ☆   ☆   ☆

  「 Being 」 の心が伝わってくる言葉だと思います。

 この物語のスタート地点では、対照的で相容れない二人 ・・・ では、フィナーレではどうなるのでしょうか。

 美しいアニメ映画にもなっていますし、きっとご存じですね。

 実は、遙かな昔、小学6年生のクリスマスにこの物語の劇に出演したので、私には思い入れの深い物語なのです。 私の役は ・・・ 何とスクルージだったのです。  適役 ?  うーむ ・・・ そうかも・・・

 今日も、よい日となりますように。

 日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけくださいますように (^J^)

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