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2016年12月21日 (水)

『婦人の友』 2017年1月号

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   この表紙の一番上の言葉をご覧ください。「生活を愛する人とともに114年」 ・・・すばらしい歴史ではありませんか。

 日本で最初の女性新聞記者となった羽仁もと子さんが1903年に創刊されたのがこの『婦人の友』 ・・・ 1903年というのは、ライト兄弟が飛行機が空を飛べることを、そんなに長い距離ではありませんでしたが実証した年でもありました。

 巻頭にこう書かれています。

 ◇    □    ☆   ○   ※

 2017年は、{婦人の友」とごいっしょに〝足もとにある豊かさ〟を見つけませんか。生活の中のこころはずむ発見が、持続可能な社会へとつながる日々を。

         ◇    □    ☆   ○   ※

 感じ入る言葉に出合いました。 小学生で視覚を失い、高校生で聴覚を失ったけれど、お母さんが「指点字」という方法を考えられ、その方法で周囲とコミュニケーションをとりながら学んで、現在東京大学の教授をしておられる福島智さんと、カトリックの家庭に育ち、現在、批評家という仕事をしておられる若松英輔さんとの対談、「比べずに生きてみませんか」 からです。

 若松さん

 『夜と霧』のフランクルさんにこういう言葉がある

  人間が意味を見失うことはあっても、意味は人間を離さない

 福島さん

  今年は、比べるのはやめる。まず自分を認める。他の人がどうこうではなく、自分の人生を見つめてみませんか

 ◇    □    ☆   ○   ※

 みんな、いかに生きるべきかを考えていると思いますが、そこからは賢明な言葉は出てこない。なぜなら人は生きているのではなく、生かされているからです。いかに生きるべきかの主語は「私」ですが、いかに生かされているかと考えると、他者なくしては存在できないことが大前提になる。われわれは近代になってからずっと、いかに生きるべきかを考えてきた。もう一度、いかに生かされているのかを、真剣に考えるときに来ているのだと思います。

                                   (若松さん)

    ◇    □    ☆   ○   ※

  こうしてとりだしてご紹介すると、とっつきにくくなってしまいますが、この対談や、1月号の全体を見ると、身近なこと、足もとから出発して、とても大事なことを考えるところへ導かれている自分に気がつくことができるように感じます。

 国際法の学者、最上敏樹さんの「未来の余白から」の、もうひとつの別のアメリカ、心療内科医の梅原純子さんの「こころの深呼吸」に書かれている90秒システム ・・・カッとなると放出される脳内化学物質は、約90秒で消える、それを過ぎても怒り続けるのは、「怒ることを自分で選択している」 などの文章も、興味深く読みました。

 税込み770円 ・・・ いえ、お買いにならなくても、店頭で、手にとって、ご覧いただく値打ちがあると思いました。

 新しい年を迎えるにあたって、何かその準備を ということの例として書かせていただきました。 年間を通して、よき読者であるかということになりますと、そのあたりは武士の情けということで お許しください。

 今日も、よい日となりますように。

 

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