« あれから50年 ・・・ 第50回 岐阜大学管弦楽団定期演奏会 | トップページ | 『婦人の友』 2017年1月号 »

2016年12月20日 (火)

『竈河岸』 (へっついがし) 髪結い伊三次捕り余話

『竈河岸』 (へっついがし)  髪結い伊三次捕り余話

宇江佐真理 著

文藝春秋 2015年10月30日 第1刷発行

0002
  この本に図書館で出合って、うれしさと、ほろ苦い寂しさのような思いがわいてまいりました。と申しますのは、この本が発行されて一週間後の2015年11月7日が宇江佐真理さんの命日となったからです。

 髪結い伊三次は、テレビでも放送されました。少し、歌舞伎調の画面作りを連想させるところがあったように覚えています。

  髪結い伊三次が、気っぷのよい芸者、文吉と世帯をもつようになり、生まれた子どもがこの本では成長して絵師となっています。

 髪結い伊三次捕物シリーズは、長年に亘って書き続けられ、たくさんの人物が登場し、年月を重ねていますので、何だか、私には時代小説の形をとった大河小説のように、思えてきていました。今回のこの本も、いろいろな人物を丁寧に描き、愛情、愛着を注いで書かれていることが伝わってきますので、もう、この続きを読むことは出来ないのかと、とても残念な気持ちを抱きました。

  けれど、今後、書き続けておられたら、どんな人物がどのように生きていったかなあ、ということを想像する楽しみを宇江佐さんはプレゼントしてくれたのだなあと思うことにもいたしました。

 一人の作家の生み出した人物、物語は、作者一人だけのものではなく、多くの愛読者と共に生き続けるのだなあと改めて思いました。

 さて、師走も、下旬 ・・・ 今日も、よい日となりますように。

|

« あれから50年 ・・・ 第50回 岐阜大学管弦楽団定期演奏会 | トップページ | 『婦人の友』 2017年1月号 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 『竈河岸』 (へっついがし) 髪結い伊三次捕り余話:

« あれから50年 ・・・ 第50回 岐阜大学管弦楽団定期演奏会 | トップページ | 『婦人の友』 2017年1月号 »