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2017年1月30日 (月)

『お茶をどうぞ 対談 向田邦子と16人』

『お茶をどうぞ 対談 向田邦子と16人』

向田邦子 著

河出書房新社 2016年8月30日 初版発行

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 対談相手に森繁久彌さんの名もありますので、比較的古い本かと思いましたら、2016年夏が初版とのこと。向田邦子さんが飛行機事故で亡くなられたのは1981年8月のことですけれど、今になってこういう本が出るということも根強い人気があることの表れでしょうか。

 印象に残ったのは、黒柳徹子さんとの対談でのこういうやりとりです。

     ◇    □    ○  ※  ☆

黒柳  最近、書きたい人がすごく増えているんですってね。シナリオ講座とかいろいろ。そういう方たちに向田さんがおっしゃってあげられることがあったら、どういうこと?

向田  私はね、書く技術って氷山のほんの一角だと思うの。海面下の部分は考えたり、感じたりすることなんです。その上のちっちゃな部分が書くことだと思うんです。

 感じたり、思ったりすることがたくさんあれば、自然に書けるんじゃないかと思うのね、私は。どうやったら文章書けますかって訊かれても、私だって最近開業したばかりですから、お門違いなんだけど・・・・・・。

黒柳 もちろん慣れとか技術ということもあるんでしょうけれど・・・・・・。

向田 そうね。だから感じたり思ったりがなければ何も書けないとはいえますね。名文集なんて詠んでも無駄な気がします。

 ◇    □    ○  ※  ☆

 端的に大事なことが述べられていると思います。

 心を生かすのが技術だと思うのです。心があまりないのに技術でカバーしようとしたら、分母よりも分子が肥大している仮分数のような不安定さが、書き手にも、そして読み手にも感じられてしまうのではないでしょうか。

  対談集ですので、割合、短い時間で読み進むことが出来ました。

 今日も、よい日となりますように。

 

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