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2017年3月 1日 (水)

『対話する家族』  その3 なぜ治ったのか

 この本の結び近くの文章  なぜ治ったのか から 紹介させていただきます。

 ◇    □     ○    ※    ☆

  河合隼雄さんは、こう書いておられます。

 われわれ心理療法家のところには、いろいろと悩みや問題をもった人が相談に来られる。

  よい状態に向かうと「なぜ、治ったのですか」「よくなったきっかけは何だったのですか」「その間にどういう指導をされましたか」などという人がある。

  こう尋ねるひとは、、ものごとを単純に原因ー結果という考えで理解しようとしている。私は、こう尋ねる人には、こんなふうにお話しする。

 よくなるときは、本人の力で自分でよくなっていくので、本人の力が最大限に発揮できるような場を提供する。そのためには、むしろ余計なことをせず、待っているほうがいい。一人の人間が自分の力で立ち直ってゆく潜在力の力はすごい。他から与える指導、きっかけのここがよかったというようなことをはるかに超えている。だからよくなるときはわけがわからない。

 これに対し、悪くなるときは、自分があんなことをあのとき言ったりしたりしたので、悪くなったのだなと理由が分かる。

 一人の人が自分でよくなっていく姿にふれると、それが次の人が問題を抱えてやってきたときに何もせずに待つ勇気を与えてくれる。

     ◇    □     ○    ※    ☆

 少し、意訳、書かれた順をかえさせていただいたところがあります。述べておられることには、もちろん手を加えてはいません。

 やはり、河合隼雄さんは、巨人ですね。 いつも、大切なことをゆったりとした構えで示唆してくださっている言葉に出会わせていただけます。

 河合隼雄さんと、三回にわたって、私のつたない引用をお読みくださったかたにお礼を申し上げます。ありがとうございました。

 今日も、よい日となりますように。そして、今日からの三月が、よい月となりますように。

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