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2017年3月16日 (木)

『宮沢賢治の全俳句』

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『宮沢賢治の全俳句』

石 寒太(いし かんた)

飯塚書店 2012年6月5日 第1刷発行

  宮沢賢治は、多才な人だったのですね。俳句、そして、付句、連句もしていたことがこの書に記されています。

  俳号は、「風耿」(ふうこう) ・・・ご存じの「風の又三郎」という作品という作品がありますが、宮沢賢治は「風」の文字が好きだったようです。

 目刺焼く宿りや雨の花冷えに

句意

 桜の花の咲く花冷えのある刻。外は雨が降りはじめた。その雨のために、少し寒さが身にしみる一日である。七輪に炭をのせ、、火を起こし、その上に目刺を置いて二、三匹焼く、煙とともに部屋の中が少しずつあたたまってきた。外の雨はあい変わらず止みそうにもない。雨に打たれた桜が頭を垂れて雫を落とし、いかにも寒々としている・・・・・・。という意

 「花冷え」は春の季語で、目刺も、春の季語だそうで、賢治は、あまり、こうした季重ね・季重なりを気にしなかったそうです。

 鰯(いわし)そのものは秋の季語だそうですが、春の鰯は油がのっていて、うまいので、目刺は春の季語なのだとのこと。エラから口へ竹くし、またはわらを通して干したものは「ホオ刺し」と呼ぶのだそうです。

 石 寒太さんとしては、次の句が、宇宙に関心の深かった宮沢賢治らしさが出ていて秀逸と記しておられます。

 狼星をうかゞふ菊のあるじかな

 狼星というのは、大犬座のα星で、シリウスの別名だそうです。

 句意

  夜10時をすぎた。東南にきらきらと天狼星が輝いている。菊師は、それをうかがうように、ながめながら心配そうに立ちつくしている、の意。

 ↑

それに続いてこう書かれています。

 菊師が、何故「狼星」をうかがっているのか? そんなことを詮索してしまったら、この句の興味は、とたんに薄れてしまう。句のよさは、菊師と狼星との、取り合わせの妙にある。そこに、この句の眼目があるからである。

 うーむ ・・・そうなのか、と素直に読んで、でも、やはり狼星と菊師 ・・・どういうふうにイメージしたらよいのか知りたいですし、「取り合わせの妙」と言われても、分からないのです。

  それで、その戸惑いを、そのまま、皆さまにお伝えすることにいたしました。 ご迷惑でしょうか。 どうぞ、お受け止めくださいまし。

 こういうふうに味わえばいいのではないか、とお思いになった方は、ご遠慮なく、ムーミンパパに対して、優越感を抱いてくださいまし。

 全俳句とタイトルにあります。30句プラス1句、そして付句、連句が紹介されています。勉強になりました。(上記のように、勉強になりすぎて分からないところも(^J^)

  今日も、よい日となりますように。

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