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2017年4月 6日 (木)

『病気にならない免疫生活のすすめ』 その2

 この本の結び近くにこういうタイトルの文章があります。

◇ 成熟社会を迎えた日本

 2007年5月に財団法人日本青少年研究所が発表した「高校生の意欲に関する調査」(日本、アメリカ、中国、韓国の比較)で「偉くなりたい」と応えた高校生は 中国で34.4%、韓国で22.9%、アメリカで22.3%、そして日本で8.0%だったと発表されました。

  これについて、「日本の子どもは出世意欲がない」というコメントも聞きますが私(安保 徹さん)は「これからの日本にとってプラスの現象が起こっている」と考えています。 その理由は日本が、物質的な豊かさから精神的な豊かさに向かい始めている徴候のように思えるからです。

  ◇    ○     □     ※    ☆

 著者の安保さんは1947年生まれ ・・・その安保さんが子どもの頃は「偉くなりたい」という答えが35%くらいあったそうです。

 安保さんは、「お金を持っていい家に住みたい」 → 「本を読みたい」「芸術をやりたい」「スポーツをしたい」と、文化の成熟の方向にエネルギーが使われるようになるでしょう、と書いておられます。

 さて、ここからが思案のしどころですね。

  この本が発行された2007年と現在の2017年では、いろいろな出来事、社会変動、そして経済事情や、入手できる情報の質や量などが大きく異なっていると思われます。

  たとえば、店長に昇格されたものの、気がついたら、残業代は付かなくなって責任だけ重くなっていたというケースが報道されたことがありました。

 身体によくないと分かっているけれど、無理してでも働かざるを得ない状況を変えるのは非常に困難という場合がほとんど、ということもあるかと思います。

 電通に入社して、張り切っていた新入社員が、過酷な職場状況に置かれて、命を絶ったこと、それをきっかけに家族の働きもあって、そうした過酷な労働環境に歯止めがかかり、改善された面はあると言われますが、実際の運用面では、そして他の会社ではどうなのかが、取り沙汰されています。

  話は突然変わります。フィンランド・・・ 経済が苦しくなったとき、フィンランドは、国としての方向をどう進めるかを決めるところへさしかかっていました。

 その時、こんなデータを示した人がいたそうです。経済重視に舵を切った場合と教育を充実させる方向に進んだ場合をそれぞれシミュレーションし、 限られた人しかお金持ちになれない社会になって、おいてけぼりになった人に必要となるお金(いわば負の資産)と教育で優秀な人材を育てた場合の税収(プラスの資産)の試算・・・が提示されたそうです。そして、フィンランドは、教育を充実させる方向を選び、その結果、PISAという学力状況検査で、世界一といわれるようになりました。 その内容も、男女の学力差がない・優秀な生徒とそうでない生徒との学力差が小さい・親の経済力に起因する学力差がない・・・これは、塾に通わせる、あるいは家庭教師をつける という形で学力差が現れてくる国と大きく異なっていますね。 そして、優秀な子どもたちが大人になって優秀な働き手となったことによって、経済的にも大きく飛躍したのです。

 ↑

 『フィンランドの子の学力はなぜ高いか』 という本を数年前に読み、心を惹かれました。現在のフィンランドの状況は分かりませんが、他にも、国民の90%以上が幸福だと感じている国もあります。その国は、GNPは日本と比較することもできないほど、低い国です。

  核の脅威を拭い去れないまま原子力発電所を稼働し続け、健康によくないことは分かっている状況で働き続けなければいけない状況に歯止めをかけることなく進もうとするその先に何があるのでしょうか。

 安保 徹さんが2007年に書かれた本の結びは楽観的かもしれません。けれど、精神的な文化の充実に向けて、健康によい生活を築きながら歩めたらいいな、望ましいなという思いが、私にもあります。 多くの方もそう願っておられるのではないでしょうか。 「わかっちゃいるけど やめられない」 では、国として、よくないと思います。

  私の手にも頭脳にもあまることを書いてしまいました。 おゆるしください。音楽訪問させていただいたあるホスピスで、作品にこんな言葉が添えられていて心に残りました。

Photo

  今日も、よい日となりますように。

 

 

 

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