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2017年5月26日 (金)

六十兆

0002  六十兆 ・・・驚きました。私たち一人一人を構成する細胞の数だそうです。一つの細胞の大きさは十ミクロン、それを一列に並べたとすると、なんと地球を二十五周する長さになるのだそうです。

 テレビNHK短歌の講師を務めておられる永田和宏さんは学者でもあり、京都府教育委員会の「夢大使」として、小学生に「細胞って、なに?」の授業をなさったときのことを、こんな短歌に詠まれました。 

(『家族の歌』 産経新聞出版 平成23年2月13日第1刷 発行)

「六〇兆の細胞よりなる君たち」と呼びかけて午後の講義を始む

 大正12年生まれの歌人、安立スハルさんにこういう歌があることを知り、驚きました。

身の内の六十兆の細胞にしみわたりけり一盞(いっさん)の水

※ 一盞(いっさん)の水  さかずき 一杯の水 

 二人の歌人から地球を二十五周する六十兆の細胞からなる一人一人であることを教えられ、自分の生命にも、畏敬の念が湧いてくるように思いました。

 安立スハル全歌集(柊書房 2007年3月30日発行)の「名水」という項に上記の歌のそばにこんな歌もあり、暑い夏を迎えて、水の貴重さ、尊さを改めて思いました。

 名水を氷らせたるを名水に浮かばせにけり人もてなすと

 夏は朝きのふ買ひたる八束村(やつかそん)の水にやはらかに薄茶の点ちぬ

惜しみなき愛のごとくに湧く水のあふれやまざるかがやきを汲む

茶がうまし味噌汁うまし良き水に煮ころがすとき芋さへうまし

 熱中症にならないように、身体を大切にしつつ、よき夏をすごしましょう。

 今日も、よい日となりますように。

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コメント

安立さんどれも知らない歌でした そしてどれも心に沁みます 今日はいい歌を教えて頂き嬉しいです ありがとうございました 細胞のことは私も歌いたいと思っていました

※ ムーミンパパより
  コメントをありがとうございます。安立スハルさんはたくさんの歌を詠まれていますね。時々、安立さんが周囲に向けておられる視線やユーモアを込めて短歌を詠まれる生き方には、サザエさんの長谷川町子さんと通ずるところがあるような気がいたします。 もし、安立スハルさんと長谷川町子さんが対談なさったらどんなふうだったろうか、と勝手な想像を愉しむことがあります。  今日も、よい日となりますように。

投稿: 敦子 | 2017年5月26日 (金) 08時29分

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