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2017年8月17日 (木)

タゴール 「最期のうた」 日野原先生をとおして出会った詩

 インドの詩人 タゴールの「最期のうた」を紹介させていただきます。

  昨日ご紹介した『私が経験した魂のストーリー』 日野原重明著からの引用です。

  ◇   □   ○    ※   ☆

こんどのわたしの誕生日に、わたしはいよいよ逝くだろう

わたしは、身近に友らを求めるー

彼らの手のやさしい感触のうちに

世界の究極の愛のうちに

わたしは、人生最上の恵みをたずさえて行こう、

人生最後の祝福をたずさえて行こう。

今日わたしの頭陀袋(ずだぶくろ)は空っぽだ ー

与えるべきすべてを

わたしは与えつくした。

その返礼に もし何がしかのものが ー

いくらかの愛と いくらかの赦しがえられるなら、

わたしは それらのものをたずさえて行こう ー

終焉の無言の祝祭へと

渡し舟を漕ぎ出すときに

  (タゴール著作集 第二巻 第三文明社)

 日野原先生は、この詩に続けて、こう書いておられます。

   ◇   □   ○   ※   ☆

すべての人に訪れる死は、その人がどのように生きたかが最後に示される決定的な時間であり、そのために備えることが必要だと思うのです。

 この詩の前に、この書では「最上のわざ」という詩が紹介されています。

 この詩のことは以前(4月24日)、このブログで書かせていただきましたが、再掲させていただきます。

 上智大学の学長もお務めになったヘルマン・ホイヴェルス神父(1890-1977)が、長年の日本での働きを終えてドイツに帰国され、そのご友人から贈られた詩だそうです。

 

「最上のわざ」

この世の最上のわざは何?
楽しい心で歳をとり
働きたいけれども休み
しゃべりたいけれども黙り
失望しそうな時に希望し
従順に、平静に、己の十字架を担う!

 

若者が元気いっぱいで神の道を歩むのを見ても、ねたまず、
人のために働くよりも、謙虚に人の世話になり、
弱って、もはや人のために役立たずとも、親切で、柔和であること!

 

老いの重荷は神の賜物。古びた心に、これで最後のみがきをかける。
まことの故郷へ行くために!
己をこの世につなぐ鎖を少しずつはずしていくのは真にえらい仕事
こうして何もできなくなれば、それを謙虚に承諾するのだ。

 

神は最後に一番よい仕事を残してくださる。
それは祈りだ。
手は何もできない。けれども最後まで合掌できる。
愛するすべての人の上に、神の恵みを求めるために!

 

すべてをなし終えたら、臨終の床に神の声をきくだろう。
「来よ、わが友よ。われ汝を見捨てじ」と。

   ◇   □   ○   ※   ☆

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 日野原先生は、この世での105年のご生涯を歩み通されました。著書を通して多くのことを学ばせていただき、講演会も聴かせていただきました。

 本当に、ありがとうございました。

 献花の会場に足を運ばれ、貴重な資料を見せてくださったクリスチャンの友人にも、感謝いたします。このブログを通じて、この方と知り合うことがなかったら、今回のシリーズは、書くことができませんでした。

 心からの感謝を込め、今回の日野原先生のシリーズを結びとさせていただきます。

 今日も、よい日となりますように。 

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