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2017年10月 6日 (金)

『なぜ、宮崎の小さな新聞が 世界中で読まれているのか』

0004『なぜ、宮崎の小さな新聞が 世界中で読まれているのか』

松田くるみ 宮崎中央新聞社 社長

ごま書房新書

2014年5月20日 初版第1刷 発行

 松田くるみさんは、『日本一 心を揺るがす新聞の社説』の著者、水谷もりひとさんの奥さんです。

  ご夫妻で力を合わせて、みやざき中央新聞を育ててこられたその歩みがこの本には綴られています。

   気に入ったら新聞を購読していただくために、まず見本誌を一か月お送りしてよろしいかという承諾を得るために、松田くるみさんは、1日に100軒を訪問することを自分に課されたとのこと。 100軒の内3軒、受けていただけるかどうか、という状況だったけれど、明るい声と表情で、たとえば事業所を訪れると入り口近くの方に声をかけるのだけれど、奥の部屋におられる責任者の耳にも届くように心がけたのだそうです。

  依頼に廻って親しくなった頃、指輪の購入を勧められ、長期のローンにしてもらってきちんと払い続けたことが、社屋を購入するときに大金を銀行から借りられることにつながるなど、小さく見えることが大きな成長につながったことなど、丁寧に書かれています。

 疲れた身体で精一杯に調えた夕食を食べようと呼びかけているのに、お子さんが呼びかけに応じて出てこないので、家出しようとしていたところへご主人が帰ってこられました。

 その後の展開・・・ 事情を聞いたご主人、水谷もりひとさんは、「よし」と返事し・・・ その晩は夫婦そろって家出をしたのだそうです。

 妻であるくるみさんのことを、ここまでよく理解してくださったご主人ですが、実は、結婚して10年ほど、水谷さんはくるみさんのことが分からなくて困っていたとのこと。

 けれど、仕事に役立つと思って産業カウンセラーの資格を取るなど、カウンセリングや心理学を学んだことが役に立ち、くるみさんのことが理解できるようになられたそうです。

 これは、水谷さんが一方的に努力されたということばかりではなく、お互いに支え合い、理解し合って今日まで歩んでこられたということなのだと思います。 すてきですね。

 ご夫婦は、いろいろな講演会に取材と営業の両面を兼ねて足を運ばれたそうです。

  くるみさんが取材で訪れた講演会の一つ、音楽評論家の湯川れい子さんの講演について、引用させていただきます。

   ◇    □   ○  ※  ☆

 その湯川さんが感性を磨くためにたいせつにしておられる「あいうえお」を今も私は参考にしている。

「あ・・・会いたい人に会う

 い・・・行きたいところに行く

 う・・・嬉しいことをする

 え・・・選ぶことができる

 お・・・おいしいものを食べる

 このなかで一番大切なことは、「選ぶことができる」ということだそうだ。

「どんなものにも選択肢がないといけない。職業も食べるものも、自分で選ぶことができるから素晴らしいのだ。どんなにいいものでも選択肢がなかったらつまらない。 湯川さんは、そう言われた。

   ◇    □   ○  ※  ☆

 今日も、よい日となりますように。

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