シニア世代のピアノの効用
元吉ひろみ 著
ヤマハミュージックメディア
2013年12月10日 初版発行
この本は、シニア世代のピアノレッスンを受け持つ立場の人への本です。
その中から、シニア世代の方がピアノに取り組むとどんな効用があるかをピックアップしてみました。
□ ピアノを練習・演奏することは、
1.指を動かすので、指の運動機能が向上する
2.脳の血流がよくなり、脳が活性化する
3.認知機能の低下をある程度遅らすことができる
4.どの指でどの音を弾くかを意識し、動かすことは、脳の神経細胞同士をつなぐ役目をしているシナプスを増加させ、密にする 加齢するに任せているとシナプスの数は減少する一方になるのだそうです。
5.両手で弾くと・・・ 右手は左脳を働かせ 左手は右脳を働かせるので、片手で弾くときよりも脳血流量がはるかに増加する
6.懐かしい曲二取り組むのは、回想法の効果がある
心理学でも注目されている回想法は、過去を振り返って自分の人生を統合する作用があり、心の健康にとてもよいことには、「私の人生、なかなかよかったな」と肯定的にとらえることができる要素が増えるのだそうです。
音楽には、その曲を聴いたり、歌ったりしたときに目にした情景、匂い、味、空気の暖かさなどの五感と結びつく特徴があり、それがよい効果をもたらすのだそうです。
7.楽譜を読むことは脳の前頭前野を大いに刺激 →認知症予防の効果絶大
8.即興演奏 作曲 世の中にヒットしなくてもよいので、クリエイティブなことをすること自体を楽しむこと自体がベータードルフィンという脳内ホルモンの分泌を促し、老化の防止・自然治癒力を高めます
エイジング・・・年齢が加わることをマイナスととらえず、若かったワインがだんだん熟成されて芳醇な味わいが増すことと考えてピアノに取り組みましょう
□ ◇ ○ ※ ☆
上記のことは、ピアノの練習・演奏に限らないと思いますが、ピアニスト フジコ・ヘミングさんは「好きなこと。得意なことは神様からの贈り物」「夢を現実のものとするために人は生きている」 と書いておられます。
フジコ・ヘミング 著
幻冬舎
2016年5月30日 第1刷 発行
とくに音楽は、グループなどで一緒に楽しむことができやすいという良さを備えています。
よろしければ、一歩、そしてまた一歩と 踏み出してください。
日野原重明先生は、「何か新しいことを始める人は、老いることがありません」とおっしゃっていました。
今日という日は、これからの人生で一番 若い日 ・・・
今日も、よい日となりますように。
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