« 携帯電話の故障 | トップページ | ふるさとの味 »

2017年11月18日 (土)

先見性のある町長さん

0002
 写真は、岐阜公園の一画にある池の上にしつらえられた信長公と濃姫さんの菊人形です。

  さて、昨日、IT教育の先進校のことを書きました。まだまだ、教育へのパソコン導入の黎明期だった時代に、その中学校は、文部省と経済産業省の共同事業、プロジェクト100校の一つとして、教育実践を進めていました。 

 その推進力となったのが、町長さんの先見性と子どもたちへの教育愛に基づく決断力でした。

 当時、コンピューターとネットワークのシステムはとても高価でした。学校からの予算要望に「こんなに金額がかさんで大丈夫だろうか」と関係者が心配しながら町長さんとのヒアリングに臨んだといいます。

 じーっと予算要望書を眺めていた町長さんは、こう言われたそうです。「この台数では・・・・」   関係者が駄目か、と思った瞬間  町長さんはこう続けられたそうです。

 「この台数では少ない。倍にしなさい」 ・・・ 当事者は耳を疑ったそうです。

「この町の学校訪問をして、児童生徒が自分の意見を自信を持って述べる力や、お互いの考えを交流する力の弱いことが気になっている。コンピュータは決して万能の道具ではないが、子どもたちの表現力、考えを交流する力を育てることの一助となることは、期待が持てる。子どもたちの将来のためだ。倍にしなさい」

  そういえば、この町にカラーコピー機が入ったとき、町長さんは、

「一番有効に使えるのは、小学校だろう。小学校に導入して、幸い役場は目の前だから、役場の職員が必要なときに小学校へ出向くようにしなさい」とおっしゃったそうです。

 私がその町の中学校に勤務したとき、その町長さんは引退されて、公民館で、古典の講座の講師を務めておられました。懐の大きな、そして奥の深い文化・教養を教育に生かして尽くしてくださった方だったのです。

  時々紹介させていただく児童の権利条約の根幹の精神となっている「すべての大人は子どもに最善のものを贈る義務を負う」という言葉を、昨日と今日のブログの結びとさせていただきます。

 今日も、よい日となりますように。

 明日は日曜日。キリスト教会では、神様に礼拝をお献げします。よき日曜日となりますように。

|

« 携帯電話の故障 | トップページ | ふるさとの味 »

コメント

「すべての大人は子どもに最善のものを贈る義務を負う」
親だけでなく、社会全体で子供達を育むことはとても大切なことと思っており、我が子も親以外の大人に守られ、教えられ、育てて頂いたという実感があります。

※  ムーミンパパより
  コメントありがとうございます。
  学校に勤めていたとき、たとえば、これからの季節ですと、通学路の、特に歩道橋など、地域の方々が前夜から除雪に取りかかってくださり、たいへんありがたかったことを覚えています。 有形無形の大人のチームワークが、今後ますます形成・強化されますように。

投稿: ディンブラ | 2017年11月18日 (土) 20時51分

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 先見性のある町長さん:

« 携帯電話の故障 | トップページ | ふるさとの味 »