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2017年12月17日 (日)

『私が日本人になった理由』 ドナルド・キーン

0002『私が日本人になった理由』 

ー 日本語に魅せられて ー

ドナルド・キーン 

2013年5月2日 第一版 第1刷 発行

 2011年3月11日の東日本大震災のあと、放射能の影響などを考慮して、日本から離れていく外国の方が多くありました。 幼いお子さんがおありの家庭もあり、無理からぬことと思います。

 そうした中にあって、日本に帰化されたドナルド・キーンさんに励まされたかたは、とてもたくさんおられると思います。

  キーンさん・・・漢字を次のように当てておられます。鬼 怒鳴門(キーン・ドナルド)  いえ、どうしてどうして、とても優しい方だと、この本を読んで感じました。

 源氏物語の英語訳にニューヨークのタイムズ・スクエアで出会って、49セントで買ったのが、キーンさんと日本文化の長い深い付き合いの初めだったそうです。 ・・・ナチス・ドイツが多くの国を占領し、ロンドンを空爆する時代、次はアメリカが攻撃されると予想して暗い気持ちになっていた若い日のキーンさんにとって、源氏物語は、大きな希望を与えたとのこと。

 この物語を読んで以来、人類に何か奇跡が起きて憎悪が消え去り、人々が愛や美だけのために生きて、お互い美しい何かを育みあえれば、本当に素晴らしい世界を構築できるのではないかと、キーンさんは今も思い続けています。

 キーンさんは、そうした思いの源流になった源氏物語を、日本の皆さんにも、ぜひ、口語訳でよいから読んでほしいそうです。文法の試験の材料として源氏物語を使わないでほしいという意味のこともおっしゃっています。

 国境を越えて、人は深く理解し合い、尊敬し合い、愛し合うことが出来る・・・その実際のお手本を、ドナルド・キーンさんは示してくださっていると、この本を読んで思いました。

 今日も、よい日となりますように。

 アドヴェント(待降節)第三週の日曜日。どうぞ、キリスト教会の礼拝にお出かけください。

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