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2018年1月 8日 (月)

『老いてこそ遊べ』 遠藤周作

0001『老いてこそ遊べ』 

遠藤周作  著

河出書房新社

2013年3月30日 初版発行

 1996年に天に召された遠藤周作さんが、朝日新聞や文藝春秋などに書いておられた随筆を収録してある本です。

 『老いてこそ遊べ』 ・・・一番最初の文章を見ましたら、遠藤さんは、61歳です。  

 もし、あなたでしたら、この年齢で「老いてこそ」という本を出されるでしょうか。  まだまだ、若い という本なら出してみようと思われるかも知れませんね。

 そのあたりが、作家と呼ばれる人は一人一人個性的なのかも知れませんね。

 第1章のタイトルは「人生、楽しむこと」、最初の文章は「何一つ無駄ではなかった」です。

 新進作家として世に出たばかりのころ、病で2年半、大きな手術3回を体験し、そのときは焦ったが、振り返ってみると、その苦しい体験がなかったら、後に『沈黙』を書くことは出来なかったし、61歳で、医師や看護師と力を合わせて「心あたたかな病院」を作る活動をすることもなかったと述懐しておられます。

 あのマイナスはプラスになった ・・・そう考えるもとになったのは、遠藤さんが尊敬するモーリヤックの最後の小説『在りし日の青年』に書かれている言葉だそうです。

  ひとつだって無駄にしちゃあ、いけないんですよと、ぼくらは子供のころ、くりかえしていわれたものだ。それはパンとか蝋燭のことだった。今、ぼくが無駄にしていけないのは、ぼくが味わった苦しみ、ぼくが他人に与えた苦しみだった。

  昔、山中鹿之助という武将は空の月に「我に七難八苦を与えたまえ」と願ったそうです ・・・ そんなふうにリクエストしなくても、いろいろな苦しみは、やってくるかもしれません。 でも、たとえば、トゲが刺さったとき、痛みを感じるから、素早く対応できる というプラス面があるのですね。 なかなか達観は出来ないことだと思いますけれど。

  よろしければ、お読みください。遠藤周作さんらしさがたくさんあふれている本だと思います。

2018年、最初の聖日の礼拝堂に参加したお花たちです。ありがとうございました。

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  今日も、よい日となりますように。 

  私の兄の誕生日、おめでとうございます。

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