『明日を支配するもの』 P.F.ドラッカー
P.F. ドラッカー
ダイヤモンド社 上田 惇生(あつお)訳
1999年3月18日 初版発行
著書のドラッカーという方は、ビジネスの世界のトップマネジメントで世界的な学者のようです。
教育界を歩んできた私との接点は、ある町の教育委員会に勤めたときに、町長さんが「こんな面白い本はない」と朝の打合会で教えてくださったので、当時出たばかりのこの本が我が家の書棚にやってきたというわけです。
それから、およそ、20年が過ぎ、坂本冬美さんの♪「夜桜お七」の歌詞の「来ぬ人と死んだ人とは同じこと」という歌詞を「無い本と読まぬ本とは同じこと」と思うことにして、せめて走り読みしてから 手放そうと手に取りました。
さて、ここまでが前置きで、ようやく、昨日の真空管式アンプとつながります。
この本の「第二の人生」というところをCDを聴きながら読んでいましたら、何と、そのとき、聴いていたCDのチェロ演奏者、パブロ・カザルスが登場したのです。
チェロ奏者パブロ・カザルスがは、演奏会のための新曲に取り組んでいたとき亡くなった。97歳である。
◇ □ ○ ※ ☆
「第二の人生」という章で、ドラッカーの言いたかったことは、
45歳ともなれば、、全盛期に達したことを知る。同じ種類のことを20年も続けていれば、仕事もお手のものである。学ぶべきことは残っていない。仕事に心躍ることはほとんどない」 ← こういう「中年の危機」を乗り越えて、活き活きとした第二の人生を送るには、三つの方法がある、と書かれています
1.文字通り、会社を変わるなど、組織を変わること
2.第二の仕事(パラレル・キャリア)を持つこと。 今までの仕事を続けながら、もう一つ別の世界を持つこと 非営利組織で週10時間ほど働くなど。
3.三つ目は篤志家・・・ソーシャル・アントレプレナーになること
ただし、いきなり上記のようなことは始めにくいので、それ以前から助走しておくことが奨められています。
すみません。 未消化のところが多いので、長くなってしまい、しかも不十分です。 それでも、年齢が高くなっても、心躍る日、時間を創りだし続けることが大事だ というふうに ドラッカーのこの章で言いたかったことを とらえました。
97歳で新曲に取り組んでいたパブロ・カザルスの演奏は、新曲でなくても、たとえばベートーヴェンの曲を弾いていても 魅力があります。 カザルスは、10代でのときに、チェロの先生の教えてくれる指遣いよりずっと弾きやすく美しい音の出る弾き方を工夫し、そしてそれがそれまでのチェロ演奏の世界を変えて、今日の演奏法の基礎を築いたそうですから、並の人でないことは確かですね。
世界から高く評価されるようになっても、それに安住せず、97歳になっても新曲に取り組んでいたカザルスさんには及ばなくても、一日一日 心躍る歩みを 築いてまいりたいと思います。
幸せな思いで、力を与えてくれるCDを聴きながら、そんな思いに満たされています。 ありがとうございます。
今日も、よい日となりますように。
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