« 『明日を支配するもの』 P.F.ドラッカー | トップページ | 6月の始まり  麦秋 »

2018年5月31日 (木)

情報革命の歴史 

  昨日ご紹介した本『明日を支配するもの』 0002
P.F.ドラッカー 著から、関心を抱いたことをもう少し引用・紹介させていただきます。

 それは、情報革命の歴史です。

 ドラッカーは、コンピュータがもたらした情報革命は、人類の歴史上、四度目だと述べています。

一度目 ・・・ 文字の発明

 メソポタミアで5000年から6000年前に起こり、その後、中国で起こり、中央アメリカのマヤ文明で起こった、

二度目 書物の発明

 中国で紀元前1300年頃に起こり、その800年後にギリシャで起こった。口伝で伝えられていたホメロスの叙事詩が書物にまとめられた。

三度目 活版印刷の発明

 グーテンベルグにより1450年から1455年にかけて。 そして、同じ頃に発明された彫版による印刷

一度目と二度目その影響を明らかにする具体的な資料がほとんど無いそうです。

 しかし、三度目については次のように記されています。

・グーテンベルグによる活版印刷の発明される前、 ヨーロッパ全土でおよそ一万人の修道士が、ひとり当たり、1年間で1200ページから1300ページの写本を生産していた。 本は贅沢品で、豊かな人しか、手に入れることができなかった

・活版印刷発明後、50年経った1500年 ・・・1000人ほどの職人が存在。彼らは20人ほどのチームで活字製造・印刷・製本二熟練し、平均200ページの本を年間25種類、合計5000ページを印刷。一冊の発行部数は1505年頃には1000部に達していたので、20人で年簡500万ページを生産するようになっていた。

 修道士 ひとり 年簡 1200~1300ページ → 印刷チーム ひとり当たり年簡25万ページというふうに 送り出される本の種類・量が飛躍的に拡大したのだとのこと。

 1522年に世に出たマルチンルターの1000ページを超えるドイツ語訳聖書は、農民が手に入れることのできる値段で出版された。

 これは、とても大きな出来事ですね。

四度目 コンピュータの登場 1950年ころから

  ただし、ドラッカーは、コンピュータや電機関係の機器の発達だけが四度目の情報革命をになっているのでなく、、出版社、印刷会社が、IBMやマイクロスフト社に劣らず急速に成長したと述べています。

  私も未消化なのですが、コンピュータ、それによって開かれたインターネットの世界は、高速に、広範囲のデータを提供する ・・・けれど、その情報を意味付け、どのような方向に活路を見出し、進むのかを意志決定するのは人間であり、その意志決定の力を養うには本・・・高い力量を備えた専門家の意見を記した専門誌に期待されるところが大きい → データを的確に読みとり、意味づける専門家とそれを迅速・正確に世に伝える印刷業界でのエキスパートの果たす役割の重大さが見落とせない という ふうに 今のところ、思っています。

 なかなか、一冊の本を理解して、本棚を整理するのは難しいことですね。

 お付き合いいただいて、ありがとうございます。

 もう一つだけ・・・この本で、とても印象に残ったことです。

 ◇    □     ○    ※   ☆

 ギリシャのヘシオドス その500年後のローマのウエルギリウスは、農民の仕事をすばらしい詩に書いた。 けれど、彼らは鎌をもったこともなく、羊の群れの番をしたことも、そもそも農民の姿や仕事を丁寧に見たこともなかった。

 そして、ウエルギリウスの1900年後、カール・マルクスが肉体労働と肉体労働者について書いた。彼もまた、それらのいずれも見なかった。機械に触ったこともなかった。

 自ら肉体労働と肉体労働者を経験した知識ある者、すなわち自ら肉体労働者として働き、肉体労働そのものを研究した者が、フレデリック・テイラー(1856~1915)だった。

 彼が肉体労働に関心をもち、研究を行なった10年後には、彼のおかげで、ニック対労働の生産性が初めて伸びた。爾来、平均して年率3.5%の割合で伸びた。こうして、テイラー以降現在までに、肉体労働の生産性は50倍になった。 このテイラーの偉業が、20世紀における経済と社会の発展のすべての基盤となった。肉体労働の生産性の飛躍的な向上が、今日われわれが先進国経済と呼ぶものを生み出した。

  ◇    □     ○    ※   ☆

 詳しいことは分からないのですが、ひとりの人物の存在の大きさに改めて驚きました。

 ただ、そうした人について学びつつも、地上におけるどのひとりひとりもかけがえのない今日という日を歩んでいる、そのことを大事にしたいと思います。

 生かされて ひと日 ひと日が 晴れ舞台 by ムーミンパパ

 今日も、よい日となりますように。

|

« 『明日を支配するもの』 P.F.ドラッカー | トップページ | 6月の始まり  麦秋 »

コメント

コメントを書く



(ウェブ上には掲載しません)


コメントは記事投稿者が公開するまで表示されません。



トラックバック


この記事へのトラックバック一覧です: 情報革命の歴史 :

« 『明日を支配するもの』 P.F.ドラッカー | トップページ | 6月の始まり  麦秋 »