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2018年5月15日 (火)

『短歌への出発』  その2

 上記の本から、何首かを紹介させていただきます。

麦畑のみどり、丘(をか)山の新若葉(にひわかば)

            うつそみの世はうつくしきなり   佐佐木信綱

年々にわがかなしみは深くして

         いよよはなやぐいのちなりけり     岡本かの子

飽くをもて恋の終と思ひしに此さびしさも恋のつづきぞ  与謝野晶子

リラの花卓(つくゑ)のうへに匂ふさへ

       五月(さつき)はかなし 汝(なれ)に会はずして  木俣 修

また合ふ日あらば必ず先づ告げん

                 友に逝かるる友の嘆きを   堀口大學

 ↑

 親友の佐藤春夫さんが急逝したときの弔歌だそうです。

 

 その後、『定本生方たつゑ歌集』が出版された記念会では、堀口大學さんは

わが友の佐藤春夫が掌の中の珠とめでにし歌人ぞこれ

 と祝歌を詠んでくださったそうです。

 短歌について、改めて、その良さを感じさせていただいた本でした。

 

 今日も、よい日となりますように。

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