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2018年5月14日 (月)

『短歌への出発』 生方たつえ

0002『短歌への出発』 

生方たつえ 著

底本 角川選書

発行所 社会福祉法人 埼玉福祉会

1989年4月10日 発行

 岐阜市の図書館に(大活字本シリーズ)というコーナーがあって、手にとってみました。

 

 老眼鏡をかけなくても読める大きさの活字ですので、こういう本を体験してみようと借りてきました。  楽に読めることと、もう一つ、ページがどんどん読み進めるという利点があり、(大活字本シリーズ)を企画し、世に送り出してくださった方々に感謝しています。ありがとうございます。

 さて、内容で心に残ったことを挙げてみます。  

   ◇   □    ○   ※  ☆

 

  第五章 批評の情熱 で、生方たつゑさんは、自分の苦心して作った歌が酷評されて「作品は私一人のもの」という、いたく孤独な思いをもったことしばしばであったと述懐しておられます。

 

 この思いは、十余年ほどたったころ、九州の見知らぬ読者から

「濁りたる川に花首揉(も)まれゆくを見てをり しづかなる運命として」が心打たれた作品として今も忘れがたい愛唱歌となっていると書かれてあって、ようやくこの歌を詠んだ生方さんのおもいの共感者と出会うことが出来たと、辛かった詠んだ当時のことを引き寄せ撫でるようなしずまりを覚えた と書かれています。

 

 上の文の近くに 推敲は何のため という一節があり、ガブリエル・マルセルという方の「私は私の愛である」という文に出会って、そのころ自分自身のあり方にゆき迷って混迷の日を過ごしていた生方さんはハッとわれにかえったそうです。 生きる私を、私が愛さなければ誰が愛するものか ・・・と。

 明日は、この本に紹介されている短歌から、印象に残った短歌を紹介させていただきます。

 

 今日も、よい日となりますように。

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