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2018年6月 7日 (木)

岸 武雄先生の童話

0004 岐阜大学教育学部の学生時代、国語科教育法の講義で、童話を読んでくださった先生がありました。

 読み終えて、「作者は誰だと思いますか?」 一息おいて、にっこりしながら「わたし」 ・・・ それが岸 武雄先生でした。

 当時、岐阜大学附属小学校の主事をしておられました。 次々と著書を世に送り出され、一番有名になった作品は、ラジオでも放送された『千本松原』だと思います。

 講義でお話くださったのは『子どもが耳をすますとき』という本の中の一つ、小さな学校の子どもたちと先生との温かい心の通い合う話でした。

 若い日の(二十歳前の)新美南吉が教室で子どもたちに自作を読ませ、後に出版されたのが名作『ごんぎつね』だった、などと耳にしたことがあります。(

『ごんぎつね』の最初の原稿が出来上がったとき、新美南吉は18歳だったそうです。)

  新美南吉や岸 武雄先生のように、自作の物語を受け持つ子どもたちに語って聴かせることが出来たら、どんなに素敵なことでしょう。

  生徒に教えていて、一緒に新聞に短歌や俳句を応募し始め、退職時には新聞に掲載された作品が百を越えていた、という方にお目にかかったことがあります。

 私には、そこまではできませんでした。でも、このブログ、ムーミンパパのシルエットを続けていられるのは、岸 武雄先生の域には遠く及ばなくても、自分なりにできる表現活動を継続したいという思いがあるからかもしれません。

  つたないですけれど、これからも、よろしくお願いいたします。

  さて、『すばらしいマラソン』 岸武雄 著・管 輝男 絵  教育画劇 発行

1989年12月15日 初版発行 は、小学三年生の学級マラソン大会の話しです。 走る前からビリだろうとみんなに思われているというそれまでの実績があるケンがこの日の主人公です。

 クラスの中で目立たない子が この日は、拍手の嵐の中 ゴールへ走り込んでいきます。 さて、その場面でこの話が閉じられるまでに いったいどんなことがあったのでしょう。

 それは、読んでのお楽しみ ・・・ 岐阜県図書館の郷土の作家の本が集められているコーナー 清流文庫 で、この本はお待ちしています。

 今日も、よい日となりますように。

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コメント

  私が国語科教育法を受講しました時の題材は『注文の多い料理店』の場面の表現を分析せよ、というものでした。
 全部は覚えておりませんが、擬音語・擬態語の多用とその効果、二つ目には二人の紳士の会話における繰り返し(片方が言ったことを、もう片方が鸚鵡返しに繰り返す)が多いことが挙げられ、更に三つ目としては、状況の反復描写(「ガラスの開き扉がたって、そこに金文字でこう書いてありました。」「そのガラス扉の裏側には、金文字でこうなっていました。」・「二人は言いながら、その扉をあけました。するとその裏側に、、、」)(以下略します)が繰り返し用いられていることではないかと思いました。
 そしてこの扉は、「ガラスの開き戸に金の文字・水色のペンキ塗り戸に黄色文字・赤い文字の戸・黒い戸・大きな文字・銀色のホークとナイフの形の切り出し」というように子供たちが豊かな色彩を思い浮かべ、こころ踊らせながら読むことが出来る工夫が満載であるといったことを発表したものです。
 そしてそれらは、私達が聴覚や視覚に訴えることを大切にして詠む俳句に通じるだけでなく、事実を描写する写生の手引きに匹敵するものと言えるような気がいたします。ながながと申し訳ありません。
※ ムーミンパパより
 コメント、ありがとうございます。『注文の多い料理店』の表現の分析、宮沢賢治の文章の特長を豊かにとらえ、学生時代の学びに留まらせないで現在詠み続けておられる俳句に気脈を通じておられることを感じさせていただきました。
 ちょうど、『銀河鉄道の父』門井慶喜著を読み、宮沢賢治に思いを馳せていたところでした。小学六年生の教科書には「やまなし」があり、朗読からのアプローチを大切にしている実践がありますね。  ゴッホの弟のことを描いた原田マハさんの『たゆたえども沈まず』を読んだ友人から、宮沢賢治とゴッホは、ともに37歳の生涯だったと教えられ、感慨を覚えていたところでした。

投稿: ひかる | 2018年6月 8日 (金) 01時29分

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