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2018年6月13日 (水)

『呉漢』 上 宮城谷昌光

0006『呉漢』 

宮城谷昌光  著

中央公論新社

2017年11月10日 

初版発行

  厳しい農作業に雇われて極貧の生活をしていた人、呉漢は、彼の人物の大きさ・素質を見抜いた人物によって、大きな仕事を任じられることが積み重なって、軍事・政治に力量を発揮することになります。

  上巻で印象に残った表現は、次のところでした。いずれも、呉漢の生涯の師となった祗登(きとう)という人の言葉・教えです。

 ◇  □  ○  ※ ☆

 志とは、ある意味、雲に梯子(はしご)をかけるにひとしい。とてもできるはずがないと他人に嗤(わら)われてこそ、ほんとうの志だ。それならあなたにできる、励みなさい、といわれる志は低く、まあ目的といいかえたほうがよい。われのいっていることが、わかるか

      ◇    □    ○    ※   ☆

 祗登(きとう)はくわしく説かず、相手の理解力が成熟するのを待つ。おそらくその場ですぐに説明すると、ことばが内含している力をこわしてしまうとわかっているからだろう。・・・どういうことか、なにをいっているのか・・・それを(学び手が)脳裡でくりかえすことが、ことばの力をそこなわず、得ることになる

          ◇    □    ○    ※   ☆

 こういう言葉に出会うのが嬉しくて、宮城谷さんの本を目にすると時を忘れて読みふけります。

 それで、寝ぼけ眼(まなこ)になることもあります・・・ えっ、しょっちゅうだろう・・・ そうかもしれません。 目医者さんで「目を大きく開けてください」と眼底血圧を測るとき指示され、指でまぶたを持ち上げていただくこともありますから・・・ 本人はぱっちりと目を開いているつもりなのですけれど (^_^;

 ともあれ、よい日となりますように。

 

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