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2018年7月20日 (金)

『鬼神の如く』

0002『鬼神の如く』

葉室 麟 著

新潮社

2015年8月20日 発行

  徳川家光が三代目の将軍となり、九周では、関ヶ原の戦いで大きな働きをした加藤清正も、幕府ににらまれて、その勢力を維持することは出来ませんでした。

 幕府の次のねらいは黒田官兵衛亡き後の黒田家藩・・・その黒田藩には、藩主、忠之の言うことさえも素直には聞かず、逆に耳の痛い進言をしてはばからない重臣、栗山大膳がいました。

  表紙の絵からしても、一筋縄ではいかない人物であったことが伝わってきます。

 実は、私も、この表紙を見て、この本に手を伸ばすことを控えていました (^_^;

 けれど、あと少しで葉室 麟さんの著書を読み終わろうというところまでやってきましたので、この本も読むことにいたしました。

  読み始めてみると、このいかつい人物に、どんどん魅せられていきました。

 詳しいことは、この本を読んでいただくとして、巻末近く、何と、将軍家光に直接、この栗山大膳がもの申しているところを引用させていただきます。

   ◇    □   ○  ※  ☆

「上様には悪とはどのようなものとお考えでありましょうか」

「余は将軍である。余の命に従わぬ者がすなわち、悪である」

・・・

「意に従わぬ者があくだとするならば、この世でおのれの意にまごうかたなく従うのはおのれだけでございます」

「おのれだけじゃと? 余には旗本八万騎がおるのを知らぬか」

「その者たちが心より上様に従っているとお思いか」

「さようにできるよう家臣は努めねばならぬ」

「いかにも、家臣は努めておるのでございます。されば、主君もまた努めねばならぬことをご存じでございますか」   ・・・

     ◇    □   ○  ※  ☆

 結局、家光にルソンへの出兵を取りやめさせ、黒田藩の取りつぶしを断念させ、栗山大膳は自らの命も全うすることになります。

 宮本武蔵や、柳生宗矩、柳生十兵衛、天草四郎も登場する物語となっています。

 よろしければ、どうぞ。

 今日も、よい日となりますように。

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