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2018年8月14日 (火)

『モモ』 ミヒャエル・エンデ

0017
『モモ』 

ミヒャエル・エンデ 著

大島かおり 訳

岩波書店

1976年9月24日 第1刷 発行

  この本で、エンデは第一作に続いてドイツ児童文学賞を受けたとのことです。

 日本での出版当時、『モモ』を読んだ記憶があります。今回、もう一度読みたくなって読み始めましたら・・・前回の記憶がしっかりとリセットされていることに驚きました。

  とても新鮮に再読できたことを喜んでいます  ← そのことに、やや、複雑な思いもあるにはあるのですが、プラス思考で進みます (^J^)

  ◇   □   ○  ※  ☆

 今回 『モモ』を読んでいて、ふと、こんな情景を思い浮かべました。

  美味しい夕ご飯を仕上げようと立ち働いているお母さん ・・・ 外から帰ってきた幼な子が、お母さんのエプロンを引っ張って、「ねぇ、ねぇ、お母さん、聞いて聞いて! 今日、こんなことがあったんだよ ・・・」

  お母さんは、一瞬、ハムレットのように悩みます。

  身体のための美味しいご飯作りと 話を聞いてとせがむ子の心と どちらを優先しようか  ・・・  あっ、お魚が焦げそうになっている せっかくのお魚を焦がしてなるものか  →  「あとでね ご飯の時に ゆっくり聞かせてね」

 お母さんに少しも悪気はありません ・・・ でも  後まわしにされたと感じてしまった幼な子の心は 簡単には修復できません。

 遙かな昔、大学生時代に教育実習したとき、児童生徒と一緒に過ごす時間はたくさんありました。  採用試験に受かって、実際に教師になると・・・なかなか子どもたちと一緒に過ごす時間がとれません。 ・・・ ある好調先生、いえ、校長先生が「20分休みなどに子どもと遊ぶのは先生の大事な仕事です」とおっしゃいました。 初心に返らせていただいた大事な瞬間でした。

 『モモ』は、児童文学です。でも、読む大人に、自分が子どもだったころに立ち返らせてくれる大切な物語だと、再認識いたしました。

 よろしければ、どうぞ。

 今日も、よい日となりますように。

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