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2018年9月27日 (木)

『あなたは欠けた月ではない』  2

美しき失敗

 ポーランド人の若手ピアニスト、ピョートル・アンデルシェフスキさんがあるインタビューに答えてこんなことを語っておられたそうです。

 最近関心のある音楽について

 「シューマンに目下、集中しており、作品を自分なりに発見している」

「ある意味で、シューマンは失敗したのです。しかし、なんという美しいやり方でしくじったことでしょう!」

 美しいやり方でしくじる・・・強烈なインパクトのある言葉だった。

 ・・・・・・

「いまの時代は効率的なことだけが優先され、どれだけ短い時間で、また少ない時間でうまく成功するかが、大切なことと思われています。でも、僕は違うと思う。これからの時代に必要なのは、そういう効率主義的な発想ではなく、むしろ信念を持って愚直に挑戦し続ける、そのことのほうに価値があると思うんです。」

 成功するために醜く生きるより、美しく生きて失敗してもいい。

 美しくとは、自らを信じ、あきらめずに果敢に挑戦し、常にその過程にいることだろう。結果ではなく、過程に意味を見出して生きることができたら、わたしたちはもっとずっと充足し、豊かでいられるはずだ。

  ◇   □   ○   ※  ☆

 シューマンはショパンと同年生まれで多くの名曲を残したが、生きている間にはショパンほどの知名度と人気は得られませんでした。

 けれど、あの名ピアニスト、ホロヴィッツはシューマンの「トロイメライ」を好んで演奏し、アンコール曲は、この曲と決めていたようなところがあります。 奇跡のように美しい曲だと、私も思います。

 ピョートル・アンデルシェフスキさんの演奏を聴いてみたくなりました。

 2008年に、カーネギーホールでのリサイタルをして、大成功だったそうです。

 芸術の秋、今日も、よい日となりますように。

 

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