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2018年10月23日 (火)

『なぜ[いい人]は心を病むのか』

0002 『なぜ[いい人]は心を病むのか』

町沢静夫 著

PHP研究所

1999年3月4日 第1版第1刷発行

2000年8月24日第1版第18刷発行

  古本コーナーで、この本を見かけて購入したものの、読むのは今年の秋になりました。

 何となく、答えが予想できたつもりでいたからです。

 Nice Peopre ナイス・ピープル ・・・いい人は 周囲の人の気持ちに敏感で、そして自分の気持ちはあまり外に出さないように気遣う → したがって、心の憂さの晴らすところがない → だから病む

 そんなふうに思ったからです。でも、実際に読み始めたら、もっと鋭く、内容の広く、深い本でした。 はじめに を引用させていただきます。

  ◇   □   ○   ※   ☆

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  精神科医として歩んでこられた著者は、たくさんの事例をあげながら分かりやすく文章を展開しておられます。経歴の中には国立精神・神経センター保健研究所所長という職も含まれています。深い内容を明解に書いてあり、学ばせていただくことがたくさんありました。

  特に、この本の臨床心理士についての記述は、重要だと思いました。

  河合隼雄先生が臨床心理士の資格認定の議論を当時の厚生省としたとき、厚生省は「大学を出ていなくてもいい。医師の指導を受ければ高卒で十分だ」といったそうです。学歴を問題としているのではありませんが、臨床心理士は医師の支配下にあって働くもので、大学卒業程度の知識も学力も必要としないという考え、位置づけが厚生省の認識だったそうです。

  それで、河合先生たちは文部省に行き、文部省の系列の学会を通して臨床心理士の資格を与える制度を作ったそうです。

 現在、臨床心理士の働きの場は広くなり、期待される役割も大きくなっています。 

 この本には、集団での遊び、ボランティアが、それをする人によい働きをすることなども述べられています。

 善意を持って行動している方たちが 疲れてしまわないために 「やさしさ」→ 「弱さ」 という構図にならないために 強くなるには何が必要かが提言されているところが よいと思いました。

 ムーミンパパには手の余ることを本に刺激を受けて背伸びして書きました。おゆるしください。

 今日も、よい日となりますように

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