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2018年12月28日 (金)

『おばさん 四十八歳 小説家になりました』

0002『おばさん 四十八歳 小説家になりました』

植松 三十里(みどり) 著

東京堂出版

2013年12月10日

初版発行

  図書館でこの本を見かけ、タイトルに惹かれて借りてきました。

  いえ、小説家になろうと思い立ったわけではありません。遅咲きの小説家がどのようにして世に出たのか、知りたいと思ったのです。

  著者の植松さんも、ある編集者に上記のような人も居るだろうから、書いてみたら と根気よく勧められたので、この本を執筆する気になったのだそうです。

 なかなか、面白い本でした。

 華々しく歴史の舞台に登場したヒーローではなく、一部のひとにしか知られていないけれども地道に活躍して世の中の平和のために尽くした人物を描きたいという思いを植松さんが抱いていることが伝わって来ました、

   ◇   □   ○  ※  ☆

 歴史を学ぶ大きな意味のひとつは、戦争を避けることだ。武力ではなく、外交努力で国家間の問題を解決する方法を、歴史の中から探すことが大事だと思う。

   ◇   □   ○  ※  ☆

 この本を読んで、重光葵(しげみつ まもる)という政治家、結城秀康という武将、矢田堀景蔵など、植松さんが今まで出版した本の主人公のことを知りたく思いました。

 二宮金次郎のことも本にされたそうです。現在も多くの学校の校庭に薪を背負って歩きながら本を読んでいる二宮金次郎の像があるのは、富山県の鋳造会社に熱心に全国の学校を回って営業活動を展開したかたが居たことに起因するのだそうです。  初めて知りました。

  植松さんは、作家の早乙女貢さんの講座を西新宿のカルチャーセンターで学ばれたそうです。 そこで学ばれた歴史小説を書く上で気をつけることを項目名だけですが紹介させていただきますので、関心を覚えられた方は、本書をお読みください。

・かならず女性を登場させなさい

・史料は行間を読みなさい

・冒頭で読者を引きつけなさい

・登場人物の人間的な面を描きなさい

・時代背景などの説明は、必要最低限に

・書き慣れないうちは、骨格をつくってから肉付けするとよい

・小説は納得です

・時代考証は、一生、勉強です

 この本の終わり近くの言葉をご紹介して、この項の結びといたします。

   ◇   □   ○  ※  ☆

 これから作家になりたいという人に、「やめたほうがいい」と諭す作家は少なくない。でも私としては、本当にやりたいのなら、がんばる価値はあると思う。ただ、お小遣い稼ぎのつもりであれば、ちょっと難しいかなという感じはある。

  ◇   □   ○  ※  ☆

 今日も、よい日となりますように。

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