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2019年1月14日 (月)

『パリ左岸のピアノ工房』

0001『パリ左岸のピアノ工房』

T.E.カーハート 著

村松 潔  訳

新潮社

2001年11月30日

 このブログに何回か登場している本です。なんと申しますか、フィーリングが合うのです。発売当時、ベストセラーになったようです。

 つい手が伸びてしまいそうな題名もさることながら、次から次へと引き込んでくれる内容です。

 アメリカ人の著者は、パリで働くようになって、子どもたちを送り迎えする通りで小さな店を見かけます。

 ピアノ・ショップのようですけれど、何回か訪れても愛想のよさそうな店主なのに中へ入れてくれません。

  好奇心はかき立てられるのですが、門前払いを食わせられるのでいいかげんあきらめようかと思っていたとき、たまたま、いつもの店主ではなく、後に親しくなるリュックがドアを開けてくれて、店への道が開かれます。

  という具合に話していますと長くなりますので、あと少しだけ。

    ◇    □    ○    ※   ☆

リュックの言葉

 (この世には滅多に演奏されることのない飾り物になってしまっているピアノがかなりあるが、)「それこそ話術の名人が独房に閉じ込められているようなものだ」 ・・・そしてきれいに磨かれた、あまり弾かれていないピアノがやってくると歓迎して「さあ、これからは、これは置物であるのをやめて、生きはじめられるんだ」

       ◇    □    ○    ※   ☆

  ピアノという楽器への愛が伝わってきますね。

  特にピアノに魅力を感じておられないかたも、あなたご自身の心惹かれるものと置き換えてリュックの言葉を味わっていただけたら嬉しいです。

  250キログラムほどの小型グランドピアノをほぼ一人で二階まで担ぎ上げるピアノ運送屋・とびっきり腕はよいけれど、もし調律を頼むなら酔っ払っていない時間帯に、という大事な条件が付くピアノ調律師 登場するピアノもショパンの好んだ銘器プレイエル、リュックが仲を取り結んだシュティングル、世界のベストスリーに入るピアノメーカーと言われて、イタリアの工場まで取材に足を運んだファツィオーリ など、たくさんのピアノも紹介されています。

 今日も、よい日となりますように。

 今日は、あのシュバイツアー博士、そして牧師として51歳の生涯を歩んだ父の誕生日です。 

  

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