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2019年4月11日 (木)

松葉杖と教務主任さんと子ども

 教員志望の学生たちの教育実習を受けてくださっている小学校を訪問させていただいたときのお話です。

 二本の松葉杖に支えられながら教務主任さんが迎えてくださったのでした。何でも、全校研究授業を準備している先生の授業案について一生懸命に考えていたら、どうなったものか 気がついたときには階段から落下していて、こうなったのですとのこと。

 その熱心さに心を打たれたのですが、さらにこんな話をしてくださいました。理科の授業を受け持っているクラスの子たちが数人職員室にやってきて、教科書や教材などを運んでくれたのですが、持っていく物が見当たらなくなった子が、いろいろ思案した表情でこう言ったのだそうです。

 「先生、その松葉杖を運びます」

 教務主任さんは戸惑いました。 「今、僕はこの松葉杖とは切っても切れない関係で・・・・・」とおっしゃったかどうか・・・

  ◇    □    ○   ※   ☆

 「足の負傷で 痛い思い 不自由な思いをしています。 でも、子どもたちの優しい心を 身に染みて感じましたから、今度のことは私の大事な宝物です」

 ・・・ この先生 この学校 で 教育実習できる学生たちの幸せを思いつつ、辞去させていただきました。 10年ほど前のことです。

 今日も、良い日となりますように。

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