トルストイの民話
彼を訪ねてロシアまで出向いた日本人がいたほど、親しまれている文豪トルストイ ・・・
『戦争と平和』、『アンナ・カレーニナ』などを書いた文豪トルストイは、そうした大作だけでなく、「靴屋のマルティン」(愛のあるところに神もある)、「人間にはどれだけの土地が必要か」、「イワンの馬鹿」などの小品、民話を心を込めて書いています。
『トルストイの民話』
トルストイ 作
ディオードルフ 絵
藤沼 貴 訳
福音館書店 刊
1989年6月30日 初版発行
時々読み返すと、ああ、こういう作品も書いていたのだなぁと何だか心が内側から暖かくなってくる思いがいたします。
と申しますか。『戦争と平和』、『アンナ・カレーニナ』を書いてから後にトルストイはキリスト教信仰を持つようになり、して書き始めたのがこの本に収められている民話だったという順序になるそうです。
フアンの方も多いと思いますが、よろしければ図書館などで見つけて、どうぞ。
今回読み返して、この本の冒頭の「人はなにで生きるか」という、寒い日にこごえている若者を家に連れ帰って世話をし始めた靴屋夫婦の物語が印象に残りました。その若者は実は天使で、靴屋夫婦との生活を通して三つの大きなことを学んで天に帰っていくのです。
その三つとはつぎのことです。
人間の中になにがあるか
人間にはなにが与えられていないか
人はなんで生きるか
今日も、良い日となりますように。 今日は日曜日。キリスト教会の礼拝にお出かけください。
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