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2019年7月 1日 (月)

『世界は ゆらぎで できている』  その2

 今日は、昨日の本から「明るい性格がいい」という幻想 という小見出しのところ をご紹介いたします。

   ◇   □   ○    ※   ☆

 性格が暗いのは良くないことだ、心がふさぎこむのは悪いことだ・・・こうした思い込みは社会がつくり出した幻想なのかもしれません。もっと考え方を自由にし、一人ひとりが心理的な揺らぎを持っていること、あるいは状況によって心が揺らぐということを積極的に受け入れるべきだと私(著者の吉田さん)は考えています。

 メンタル面で軽いトラブルを抱えた患者さんの中には、一見、ものすごく明るい性格に感じられる人が少なくありません。これは、職場や学校での生活を円滑に進めようと、無理に明るく振る舞っているためです。おそらく、メンタル面のご病気を抱えていない方であっても、大なり小なりこうした傾向があるのではないでしょうか。

 人は誰でも、心が明るく前向きになることもあれば、心が暗く後ろ向きになることもあります。心理的な揺らぎによって脳機能も揺らぎます。

テンプル大学のローレン・アロイ教授たちは、前向きな心理状態と後ろ向きな心理状態の時で、自らが置かれた現状をどれだけ正確に認識できているか、分析を行いました。その結果、後ろ向きなときは現状を正確に認識できている一方で、前向きなときは現状を過大に楽観的にとらえる傾向があることを突きとめました。前向きな場合は現状に対する認識能力が低下し、状況を自分に都合よくゆがめて認識してしまう性質があるからです。こうした現象は、ポジティブ・イリュージョンと呼ばれています。

 人間の脳にはこのような認知機能の特徴が備わっているため、ミスが許されない職業の場合は、無理に明るくする必要はなく、むしろ性格的には暗いほうが向いていると考えられます。たとえば、パイロット、弁護士、会計士、外科医などです。また、こうした職業以外の方でも、ふだんの仕事の中で、ミスが許されない状況に置かれることがあるでしょう。そんな場合は、一時的に 悲観的な性格に切り替えたほうがいいのです。

 楽観的か悲観的かは、視野の広さにも影響を与えることがわかっています。

 楽観的なときは視野が広く、悲観的なときは視野が狭くなることがわかりました。・・・悲観的になったときは、目の前にあることしか考えられません。考えが及ぶ範囲が狭くなる ⇒ 目の前にある危機に思考力を集中するのに役立つのです。

 楽観的なときには目の前のことに直接関係のないことにも連想が及びます。画期的な発想が生まれる可能性も高まります 。

 楽観的になる時間と悲観的になる時間の割合がどれくらいが望ましいかということもミシガン大学のバーバラ・フレドリクソン博士たちによって研究され、 楽観的になる時間と悲観的になる時間の割合は3対1の割合が理想的だということになったそうです。

 大切なのは、楽観的になったり悲観的になったりすることは、弱さの象徴ではなく、人間の強さは、まさにこうした心理的な揺らぎに支えられてきたのだということです。脳の機能のモードを必要に応じて変えられ、環境の変化にうまく適応していくためにも、積極的に心理的に揺らぐことのメリットを利用していきたいものです。

   ◇    □    ○    ※   ☆

 上記は いくつかの小見出しにまたがって書かれていることを ムーミンパパなりに とりだしたものです。著者の意図に反することはしていません。

 せっかくの 科学 文明の発達は一人一人の人生 と人類のこれからにより明るい展望を切り拓くものでありたいと思います。 そういう意味で、この本のほかのところからも もう少し学んでみたいと思っています。

 今日から2019年は後半に入ります。

 良き七月となりますように。

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