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2019年10月 4日 (金)

『我が人生の歌がたり』 昭和の哀歓  五木寛之

0004_20191003081801 『我が人生の歌がたり』 昭和の哀歓

五木寛之 著

角川書店 平成19年3月31日 初版発行

 この本は、NHKの『月刊ラジオ深夜便』の2005年8月号から2007年1月まで掲載された「わが人生の歌がたり」を編集、加筆したもので、続編が刊行される予定と巻末に記されています。

 

 ラジオ深夜便のイントロのテーマ ・・・加古隆さんの♪「大河の一滴」の音楽に乗って、須磨佳津江さんのナレーションが、語られます。

 流れ行く川のように、時代は移り、人も変わる。 その後に一つの歌が残り、過ぎゆく季節の記憶を奏でる

 うーむ、味わいがありますね。

 五木寛之さんは、1932年9月、福岡県生まれ。ご両親は教師。生後間もなく朝鮮に渡り、京城、平壌などで暮らし、終戦後、苦労しながら引き揚げ者として帰国されました。

 朝鮮でお母さんを亡くされ、苦学しながら早稲田大学文学部でロシア文学を学ばれました。

 美空ひばりさんと対談する機会があって、「リンゴ追分」もいいけれど、「津軽のふるさと」はもっと素晴らしいと思う、と話されたら、美空ひばりサンは意外そうにしていたけれど、その次の週にテレビで朗々と見事に歌われ、以来、この歌を歌う機会を増やされたという記述が巻末近くにあります。

 たくさんの歌を、五木さん自身の思いを込めて歌詞を紹介されていますので、血が通っている気がいたしました。

   ♪「さくら貝の歌」♪「あざみの歌」♪「雪の降る町を」 などがが昭和20年代から30年代にかけてNHKラジオ放送がオリジナルな歌を放送したラジオ歌謡によって世に送り出されたことなどを、この本で知りました。松坂慶子さんの♪「愛の水中花」(昭和54年)は、五木寛之さんの作詞でしたね。

 読んでいて、歌は世につれ 世は歌につれ という言葉を改めて感じていました。

 今日も、良い日となりますように。

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コメント

五木寛之さんは満州ではなく朝鮮からの引き揚げでしたね。
「 よきものは先に逝く」は夫も 折に触れ引用するので あっと思いました😊
※ ムーミンパパより
  コメント、ありがとうございます。 タイタニックや洞爺丸が沈むときも、「よきものは先に逝く」ということがあったのですね。生きるということ、よりよく生きるということ 考えさせられる言葉ですね。

投稿: Kh | 2019年10月11日 (金) 10時27分

心のこもったコメント ありがとうございます 全く全く本当に 同感です 返事のメールが遅くなりましたが 共感していることをお伝えしたくてコメントさせていただきました

※ ムーミンパパより
  ブログを訪れ、すてきなコメントをありがとうございます。 ニュースなどで知る世界情勢、そして日本の現状 ・・・ 最近、スキップの出来ない子どもが多いと聞きましたけれど、もともと、スキップは心が弾んだときに出る動作ではないか・・・ 子どもの身体、運動神経の問題ではなく、子どもの心が明るく弾みたくなるような世の中を大人が手本として見せることが まず大事なのではないかと、いま思いました。 今日も、良い日となりますように。 それと、ムーミンパパ自身 地面を轟かせないような軽やかなスキップが出来るように「スポーツの秋」を過ごしたいと思います(^J^)

投稿: Kh | 2019年10月10日 (木) 20時28分

五木寛之の 壮絶な体験 よく思い出します.織江の唄 という 歌も時々 思い出します.
ありがとうございました😊

※ ムーミンパパより
  つたないブログを訪れ、そしてコメントをありがとうございます。
  
  五木寛之さん ご家族と本当に壮絶な体験をなさったのですね。
  新田次郎さんの奥様の藤原ていさん、そして女優の小林千登勢さん・・・たくさんの方が、命からがら、引き揚げるときに決死行を体験なさっていることを知りました。 今の世界の指導者は、平和の大切さについてどれほど考え、他国と共存共生しようと思っているのでしょうか。 ○○第一 と唱える人を リーダーに選んでしまう責任を あの大国の人たちは どれくらい真剣に考えているのでしょうか。 積極的に 平和を守る 平和な世界を創り出す 現代の政治家 現れてほしいと願います。

投稿: Kh | 2019年10月 4日 (金) 09時56分

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