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2019年11月28日 (木)

『唱歌・童謡ものがたり』 読売新聞文化部

0003_20191218111401 『唱歌・童謡ものがたり』

読売新聞文化部  著

岩波書店 1999年8月 刊行

文庫本として 2013年10月16日 第1刷発行

       2014年4月15日  第4刷発行

 

 世に親しまれている唱歌・童謡の舞台、作詞者・作曲者や家族などを訪ねてエピソードなども丁寧に綴った労作です。収められている歌の数は、

私が数え間違っていなければ、71曲にのぼります。

 

 心に残る記事は多いのですが、一つだけご紹介いたします。

    ◇     □     ○    ※    ☆

 ♪「赤い靴」 作詞 野口雨情  作曲 本居宣長

赤い靴 はいてた 女の子 異人さんに つれられて 行っちゃった

 北海道新聞に 「まだ会ったことのない私の義姉」ですと投稿記事が載り、北海道テレビの記者が、その女性に会いにいって、歌詞にある女の子の足跡をたどり始めます。 女の子は静岡県清水市の清水市(現在静岡市に合併)の女性の子、佐野きみさん。

 経済的な事情などがあって、北海道に入植する前に宣教師チャールス・ヒュエット夫妻にあずけられ、夫妻に帰国命令が出たとき、きみさんは重い結核にかかっていて長い船旅に耐えられる状態ではなかったとのこと。6歳で東京・ろっぽんぎの 鳥居坂教会付属の孤児院にあずけられ、9歳で亡くなったとのこと。 こうしたことを5年間かけて菊地寛(きくちひろし)記者が明らかにし、投稿した女性は墓参に訪れたそうです。 

 6年後、清水市では「母子像」建設の募金活動が始まり、日本平頂上に母子が手を取り合う像が立ちました。

 その後、きみさんが亡くなった地、東京港区の麻布十番街商店街の一画に「きみちゃんの像」が1989年2月28日、完成しました。

 その像の足元に来る日も来る日もお金が置かれていて、「不幸な子どもたちへのチャリティの気持ちでは」ときみさん名義の通帳が作られ、ユニセフや多くの子どもが犠牲になった阪神淡路大震災の被災者に贈られました。(この本発行の時点で四百数十万円にのぼったそうです)

 関係者は、「親子の絆を見直してもらえればと始めたが、きみちゃんが立派に一人歩きしてるなと、つくづく思います」と述べ、 この項は、きみちゃんはいまも、人々の心の中で生きている と結ばれています。

 

 

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