ヴァイオリン制作のコンテスト トリエンナーレ
先日、『千住家にストラディヴァリウスがやってきた日』という本についてこのブログで書きました。 NHKのBSで「ストラディヴァリに挑戦」いう番組が再放送され、興味深く見ました。
イタリアで三年ごとにヴァイオリン製作のコンクール、トリエンナーレが開催されているとのことで、それを取材してのドキュメント番組です。
ヴァイオリンの材料となる木が伐採される場面がありました。
150年ほどの樹齢の赤モミがストラディヴァリのふるさとクレモナの近くで育ち、選ばれるのだそうです。比較的隣の木との距離が近く、日照時間が限られていると枝数も少なく、木目が詰まって、いい音が出やすい材質になるのだそうです。
選ばれた一本の赤モミの中でも、根元より少し上の、比較的下のほうに位置する限られた部分がいいのだそうです。ヴァイオリンの国際規格では、胴の長さ 355ミリ 板の厚さは3ミリまで とのこと。
審査員は 300年後にも 演奏するに耐えるかという視点ももって審査しているとのこと すごいですね。
審査員は 300年後にも 演奏するに耐えるかという視点ももって審査しているとのこと すごいですね。
それぞれのヴァイオリンが一番良い音色を出すようになるのは、およそ、150年後と言われているそうで、それまで審査は待てませんので、審査時点での未来に向けての可能性が判断される、ということなのでしょうね。
オークションにかかると何億円もの値が付く名画をこの世に送り出した画家が貧しく、不遇な生涯を送った例はたくさんあるようです。
長い目、大きな視野からの評価に耐える作品を ベストを尽くして創り出す ・・・ それがすぐに高く評価されるかどうかは分からないけれど ・・・それが制作者魂なのではないか と思いました。 今日も良い日となりますように。
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