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2020年1月29日 (水)

『最後の秘境 東京藝大』 二宮敦人 著

0002_20200127105401 『最後の秘境 東京芸大』 ー天才たちのカオスな日常ー

二宮敦人 著

新潮社 2016年9月15日発行 

    2016年11月15日 第8刷

 発売して2か月後には第8刷・・・10万部が販売されたという売れ行き良好の本です。

 本の帯もご紹介しますね。0004_20200127105701

 「はじめに」がとてもおもしろいです。著者、二宮さんの奥さんが現役の東京藝大生だそうで、その奥さんの言動が予測不能の面白さに満ちていると感じたことが、この本を執筆する原動力となったそうなのです。

 この「はじめに」で引き込まれて読み始めると、なるほど、「最後の秘境」とタイトルが付けられたことに納得し始めます。

 と、このブログを書き始めて、録画しておいたテレビ、ブラタモリの浜松編を見始めますと、浜松駅に設置されている駅ピアノ ・・・勧められてそのグランドピアノを弾き始めたのが、タモリさんに同行している林田理沙アナウンサーでした。字幕での紹介によりますと東京藝術大学 大学院修了で研究テーマが「ピアノ」なのだそうです。ドビュッシーの「月の光」を弾かれました。

 実は、ブラタモリが浜松を訪問することを教えてくださったのも、この本を貸してくださったのも同じ方なので、この奇遇は嬉しい驚きでした。ありがとうございます。

 ブラタモリの番組で知ったのですけれど、浜松は「ピアノ」「管楽器」「鍵盤ハーモニカ」「電子ピアノ」のシェアがいずれも世界一なのだそうです。 すごいですね。 

 そして、音楽界で活躍している演奏家・作曲家などに東京藝大出身者が占める割合も、そういう統計は意味があるかどうか分かりませんけれど、低いものではなさそうです。

 浜松が楽器づくりの町に育っていった五つのステップがブラタモリで発議のように紹介されていました。

1.徳川家康と天竜川の河岸段丘

2.天竜川と綿花

3.織機と大工

4.山葉寅楠とピアノ

・・・足踏み式オルガン浜松に登場 1887年明治20年

  2か月半で故障し、医療機器 衣料機器 ? の修理工だった山葉寅楠(やまは とらくす)さん (1851年~1916年)に修理が依頼された。オルガン修理に成功した山葉さんはその後ピアノつくりに取り組むようになり、渡米して学び、最初のピアノが1900年(明治33年)に国産第一号のピアノが誕生したとのことです。

5.浜松の地形 ・・・浜松には木材を乾燥させるための風 ・・・遠州のからっ風が吹き、それが楽器作りの追い風になるのだそうです。木材には水分が80%含まれているのをピアノを作るには10%以下まで乾燥させる必要があるのですね。もう一つ、天竜川が南アルプスで育った木材の運送に活用され、良質の木材の集積地になっていたことも、ピアノ作りの進んだ要因だとのこと。現在、浜松では年間約2万台のピアノが作られているそうです。

 関心のある内容でしたので、途中からブラタモリの浜松訪問の紹介に重点がいきました。

 本の内容について詳しくは書きませんけれど、美術の作品は彫刻された像などずっと残り、例えば在学中に評価されなくてもいつか評価される可能性も残る・音楽は一過性の芸術なので、演奏会に出る=順位が付けられる というような東京藝大の中を見学して体感した著者の感想が端的に述べられていて、おもしろいです。 興味をお持ちになった方はどうぞ。

 今日も、良い日となりますように。

 

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