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2020年2月21日 (金)

『国家と教養』  藤原正彦 著

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藤原正彦 著

新潮新書 2018年12月20日 発行

 山岳小説の新田次郎さんの息子さんで、数学者である藤原正彦さんの著書は何冊か読ませていただきました。 小学校の国語教育について、深い洞察力に満ちていて説得力のある文章を展開してもおられます。

 今回のこの本、199ページですけれど、私は大きな衝撃を受けました。

 人類の長い歴史にわたって、多くの国の興亡にも言及しながら、ズバズバと持論を展開し、 結びの第六章 国家と教養 では、次の四つの教養を強調しておられます。

 ◇   □    ○   ※   ☆

 これからの教養には四本柱があります。まずは長い歴史をもつ文学や哲学などの「人文教養」、政治、経済、歴史、地政学などの「社会教養」、それに自然科学や統計を含めた「科学教養」。 力説したいのは、これに加えて、そういったものを書斎の死んだ知識としないため、生を吹き込むこと、すなわち情緒とか形の習得が不可欠ということです。これが四つ目の柱となります。それには我が国の誇る「大衆文化教養」が役に立ちます。旅に出ることや友達と語り合うことも大いに役立ちます。

 そして、特に、今の大学生の半数が月に1冊も本を読まないという調査結果を嘆いてチェーホフの言葉が引用されています。

 書物の新しい頁を1頁、1頁読むごとに、私はより豊かに、より強く、より高くなっていく

 この本をお読みになると、あなたも大きなショックと、そして前向きの刺激をお受けになるところがきっとあると思います。

 よろしければ、どうぞ。

 今日も、良い日となりますように。

 

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