『歩くと なぜいいか?』
大島 清 京都大学名誉教授・脳科学者・医学博士
PHP文庫 2007年5月21日 第1版 第1刷
2013年3月19日 第1版 第34刷
書店の古本の100円コーナーでこの本が目にとまったのは、書名がシンプルだったからです。
そして、まえがきに 「人はなぜ歩くか?」の答えとして「楽しいから」があっていいことになる。歩くことは楽しいことなのだ。この本でまず明らかにしたいのは、あるこことの楽しさだ。
まず「ダイエットありき」、あるいは「生活習慣病予防ありき」でなく、まず「歩く楽しみ」・・・
読みやすく、歩くことの楽しさに引き込まれていきます。
江戸時代の人は、大店の店主も1万歩、庶民は3万歩歩いていた・哺乳類で総天然色で世界が見えるのは人と猿だけ、あとの哺乳類は、白黒で世界を見ている というようなことがさりげなく織り込まれていて、読んでいてお得感があります。
◇ □ ○ ※ ☆
二本足歩行をする人間の脳には体中の筋肉を動かすための神経の束が集まっている →とくに足には大腿筋という大きな筋肉がある→歩くことによって足の大きな筋肉が動けば、神経組織を通じて大きな刺激が脳に届く → 脳が刺激されれば活発に活動する = 若々しく脳が働く
年齢が若くてもあまり歩かず、脳に伝わる刺激が乏しければ、脳は活発に動かない。覇気が無い若者達は、見た目より「脳年齢」は遙かに老いている。逆に、年齢は高くても、好奇心を持って歩き回っていれば、「脳年齢」は見た目よりずっと若いはずだ。・・・歩けば脳は若返る。そう信じて歩き続けてほしい。
◇ □ ○ ※ ☆
とても明解ですね。
というわけで、運動神経が特に優れているわけではない私も、楽しさを感じつつ歩くことを心がけますね。「歩くこと」は健康法の王さまだそうです。
今日も、良い日となりますように。
| 固定リンク
コメント