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2020年3月12日 (木)

「待ってから ハイタッチ」 ー 関根一夫牧師のメールマガジン 3月10日号から ー

 時々、引用紹介させていただく関根一夫牧師のメールマガジンの3月10日号です。

  ◇     □      ○    ※     ☆

【待ってから、ハイタッチ】

 昨日はクリニックのカウンセリングはカウンセリング室が「コロナウイルス
相談室」として使用されていることもあり、クリニックでのカウンセリングではなく
近くの身体的精神的障がいを持っている園児をケアしている施設で働いている
保育士さんたちのカウンセリングがありました。


 午前中は、園児達の様子を観察し、保育士さんたちの子供との対応を観察し、
午後、その日の活動や子供の変化などについて、あれこれ話し合い、
また必要に応じて、具体的な問題についての対応を提案したり、
保育士さんたちの今年度の振り返りを聞かせていただきました。
とても、心に残ったのは保育士さんたちが、子供の変化に気づいて喜ぶと同時に
子供たちから学ばせてもらったことがらをたくさん分かち合ってくださったことでした。

 ある園児は「人と手をつなぐ、手を握る」ことが入園当初できませんでした。
別の園児は「偏食がひどく、ほとんど給食を食べられませんでした、
そもそも食べ物をうまく飲み込むことができませんでした」
「発語障害があり、言葉がほとんど出てこない」園児もいました。

 でも、そこである子供は3年、ある子供は2年、昼間の時間一緒に過ごす中で
「先生と手をつなげるようになり」
「人の分まで食べたくて手をのばすようになり」
「ダンボールの箱を電車に見立てて中に座り、出発進行!」
と手を上げて意思表示できるようになりました。
完全に出発進行と言えているわけではないのですが、
右手を斜め前に上げ「しゅっぱ、しんこー」と言えるようになりました。

 そういう変化は、先生方が、ただただその子に寄り添い、言葉をたくさん
話しかけ、手を取り、足をとって、忍耐強く、体験を積み重ね、子供たちも
先生の優しさに応えてだんだん態度が変わってきたという時間のかかる出来事の
積み重ねによるものが多いように思います。
先生たちは「この子の背景をあれこれ考えると、この子が手が握れないのは、あのせいかな
このせいかな、と思い巡らしたり、これが食べられないとしたら、別のどんなものなら
食べられるのだろうと考えたり・・・こどもたちに教えられることばかりです」
と語っておられました。
 受け止め、寄り添い、優しく接し、言葉だけでなく必ず表情にも態度にも
気をつけながら、子供の成長を願いつつ、同じ行為を繰り返す、その作業には
愛がなければ、伝わらない難しさがあります。「いてくれてありがとう」の
心で接している先生方を私は心から尊敬しています。

 昨日、私が部屋に入って行った時、先生が二人待っていて、私はすぐに先生方と
立ち話をしていましたが、ひとりの男の子が近づいてきて、私が大人と話しているのを
じっと見ながら待っていて、話終わると右手を伸ばしてハイタッチして、嬉しそうに
また子供の輪に戻って行きました。
 先生たちはそれを見ていて「あら、あの子はちゃんと待つことを覚えましたね。
関根先生が私たちと話しているのをじっと見ていて、待っていて、終わってから
ちゃんとタッチしてましたよね。あの子は関根先生が来るのを待っていて、
必ずタッチしにきますよね。他のスタッフにいつもやることではないんです。
先生のことが好きなんでしょうね・・・でも、待てるようになったんだわ」

 その子を私は2歳の時から知っています。今5歳。
最初は椅子に2分と座っていられず、走り回り、動き回り、じっとしていることが
苦手な子でした。言葉はまだ今でも、数語しか発語できません。
でも、待つことのできる、笑顔の可愛い、子になりました。大きな一歩前進。
「いてくれてありがとうね、会えてうれしかったよ」

+++++++++++

◎主の平和と祝福がありますように!

関根一夫
pastor.kaz@gmail.com
https://www.kazsek.com/

◎このメルマガに返信すると発行者さんにメッセージを届けられます
※発行者さんに届く内容は、メッセージ、メールアドレスです

    ◇     □    ○     ※    ☆

 関根先生、ありがとうございます。 待つこと ・・・ いろいろ試行錯誤しながら 子どもの内面に眠っている力が目覚め、伸びることを信じ、喜ぶ ・・・ そうした息の長い歩みの成果が「待ってから、ハイタッチ」なのですね。

 今日も、良い日となりますように。

 

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