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2020年4月16日 (木)

ナイチンゲールの衛生改革

 介護施設に勤めている方が、掃除の仕方がコロナウイルス感染予防のため変更されるので、必死に取り組んでいますと話してくださいました。

 本当に細やかな心遣いをしながら利用者さんの健康・命を守る日々で大変だとお察しいたします。 本当にありがとうございます。どうぞ、自らの健康維持のことにもお時間を確保しながら、お仕事なさってくださいますように。

 現在の非常事態・緊急事態は、今まで人類が体験したことのない厳しい事態です。

 それに対応するのですから大変ですが、そのことを通して、人類史上、最も進んだ衛生環境作りが築き上げられつつある日々とも言えると思います。 そう考えてみて、あのナイチンゲールの生涯、功績について以前読んだことを思い出しました。

 インターネット上の辞書 ウイキペディアから、ナイチンゲールに関する記述を一部分、引用させていただきます。 少し長いですけれど。おおまかに 走り読みしていただければと思います。

 ◇   ◇   ◇    ◇    ◇

1854年クリミア戦争が勃発すると・・・前線における負傷兵の扱いが後方部隊で如何に悲惨な状況となっているかが伝えられるようになると、一気に世論は沸騰する。ナイチンゲールも自ら看護婦として従軍する決意を固める。

事態を重くみたシドニー・ハーバート戦時大臣は、ナイチンゲールに戦地への従軍を依頼する。10月21日、ナイチンゲールはシスター24名、職業看護婦14名の計38名の女性を率いて後方基地と病院のあるスクタリに向かい、11月に到着した。しかし、兵舎病院は極めて不衛生であり、官僚的な縦割り行政の弊害から必要な物資が供給されていなかった。さらに現地のホール軍医長官らは、縦割り行政を楯に看護婦団の従軍を拒否した。ナイチンゲールらは、病院の便所掃除がどの部署の管轄にもなっていないことに目をつけ、まず便所掃除を始めることによって病院内へ割りこんでいった。しかし味方がいないわけではなかった。ヴィクトリア女王はハーバート戦時大臣に対し、ナイチンゲールからの報告を直接自身に届けるよう命じた。ハーバートはすぐにこれを戦地に送り、病院内に貼り出させた。ナイチンゲールと看護婦団、そして傷病兵らは元気付けられ、対抗勢力には無言の圧力となった。



看護婦として戦傷兵を見舞うナイチンゲール(1855年)

こうした経緯を経て、彼女はスクタリ病院の看護婦の総責任者として活躍した。後に判明することであるが、着任後に死亡率は上昇 (42%) したものの、『衛生委員会』の査察で衛生状態の改善により好転した。当時、その働きぶりから「クリミアの天使」とも呼ばれた。看護婦を「白衣の天使」と呼ぶのは、ナイチンゲールに由来する。夜回りを欠かさなかったことから、「ランプの貴婦人(または光を掲げる貴婦人)」とも呼ばれた。ナイチンゲール自身はそういったイメージで見られることを喜んでいなかったようである。本人の言葉としては、天使とは、美しい花をまき散らす者でなく、苦悩する者のために戦う者である」が知られる。

 ナイチンゲールの従軍後の1855年、戦時省と陸軍省が合併すると若干事態は好転した。新陸軍省は衛生委員会を組織し、現地へ調査団を派遣した、そして、ナイチンゲールの報告どおり、病院内を衛生的に保つことを命令した。この命令の実施により、2月に約42%まで跳ね上がっていた死亡率は4月に14.5%、5月に5%になったことが後に判明した。兵舎病院での死者は、大多数が傷ではなく、病院内の不衛生(蔓延する感染症)によるものだったと後に推測された。

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 ナイチンゲールの病院環境の衛生改革がどんなに大きな役割りを果たしたかということが 上記の部分からだけでも、伝わってまいります。

 大変な事態ですけれど、いったん対応策が打ち立てられ、実行されますと、後戻りせずに大きく前進するのが医学、そして文明だと思います。 行く手に 光を見いだし、希望を持って 歩んでまいりましょう。 上記の文中のナイチンゲールの言葉、勇気づけられますね。

 今日も、良い日となりますように。

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コメント

東京でナースしている娘からこの2日間 メールもスカイプもなく、心配でたまりませんでした。今朝 「無事」と短いメールが入り ひとまずほっとしました。緊張の中、必死で看護し、くたくたなのでしょう。ナイチンゲールの時代にはナースたち自身に不足な物もどんなにたくさんあったことかとおもいます。
消毒一つにも 苦心苦労 思うように進められないことだらけだったことでしょう。
はやく このコロナウィルスが終息しますように!
※ ムーミンパパより
  コメントをありがとうございます。
  今闘病中の患者さんとご家族のこと、そして医療活動の最前線にあって、日夜、精勤してくださっている方々のことを思います。 ご自身の健康を守り、息の長いお働きをしてくださるようにと願い、感謝しつつお祈りしています。 大いなるピンチに立ち向かう今の歩みが大いなる躍進に転ずるときが、一日も早く訪れますように。

投稿: kei | 2020年4月16日 (木) 11時54分

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