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2020年6月24日 (水)

お医者さんの書いた小説 『天に星 地に花』

  お医者さんの書いた小説で、一番有名な主人公は、シャーロック・ホームズだと思います。作者は、ご存じ、コナン・ドイルさんですね。

0008_20200623163001   最近、友人に教えていただいた日本のお医者さんでペンネームを帚木蓬生(ははきぎ ほうせい)という方のお書きになった本を読みました。

『天に星 地に花』

帚木蓬生 著

集英社 2014年8月10日 第1刷発行

 

 帚木蓬生というペンネームは、源氏物語の帚木巻(ははきぎのまき)と蓬生巻(よもぎうのまき)のふたつから撮った名前とのこと。

 精神科医でもある帚木さん1947年福岡県生まれ。吉川英治文学新人賞・山本周五郎賞・柴田錬三郎賞・新田次郎文学賞などを受賞しておられるとのこと。

 この本には、江戸時代、久留米の大庄屋の次男が、死亡率の高かった疱瘡にかかったときに献身的な看護をして命を救ってくれた医師に弟子入りし、成長して多くの農民を病から救う物語です。

 その医師が掲げていた書 「天に星 地に花 人に慈愛」ということばを自らの座右の銘として歩みます。 不作の年にも重税を課す過酷な政治に対して起こる百姓一揆のことなども臨場感を持って描かれています。

 

 600ページ近くの対策の中で、特に印象に残ったのは、不治の病に罹った患者にも誠意を持って寄り添う師の医師の言葉です。

   ◇     □      ○      ※      ☆

 「あのおかみさんが何度来ても、してやるこつはなか。聞いてやるこつしかできん。誰にも言えんこつじゃから、鷲の耳が、唯一の慰めと励ましになる。人ちいうもんは、苦しみばじっとひとりで耐えるのはむつかしか。誰かひとりでも、そん苦しみば見知って励ましてくるる者がおると、何とか耐えて行かるる。よかな。してやるるこつがなかでも、それだけはしてやるる。何か薬ばくれと、病人はよく言う。薬がないと医者じゃなかち、医師自身も思っとる。そりゃ間違い。おまえ自身が薬たい。よかな」 何はなくとも、おまえ自身が薬 ー

  ◇      □      ○      ※      ☆

今日も、良い日となりますように。 

 

 

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コメント

ありがとうございました!!

※ ムーミンパパより
 すてきな作家をお教えいただき、私のほうこそ、感謝申し上げます。 帚木蓬生さん、海堂 尊さんの著書を 開館されるようになった図書館で数冊ずつ借りてきて、ここ何日か読みふけっています。 読書の梅雨時 (^J^)  コロナウイルスの感染予防と 熱中症対策 高気温 雨 蒸し暑さ など、いろいろですが、どうぞ、ご家族皆さまと健康を保って お歩みくださいますように。

投稿: Kh | 2020年6月25日 (木) 20時27分

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