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2020年6月25日 (木)

お医者さんの書いた小説 2  『ジェネラル・ルージュの凱旋』

 昨日に引き続き、お医者さんの書いた小説の登場です。

0010_20200623171301 『ジェネラル・ルージュの凱旋』

海堂 尊(かいどう たける) 著

宝島社 2007年4月23日 第1刷発行

 海堂さんは、1961年 千葉県生まれ。

 病理学の医学博士としてオートプシー イメージング (Autopsy imaging、Ai、死亡時画像病理診断)の重要性と社会制度への導入を訴える。Ai関連医学書は本名で著している。

 剣道三段。中学以来、将棋の熱心なファンであり、2012年第70期名人戦第一局の観戦記を執筆したとのこと。

 この『ジェネラル・ルージュの凱旋』は、2009年に映画化され、原作にはなかった展開も入れて公開されました。

 この本の表紙にあるドクター・ヘリが実際に設置された岐阜大学病院でのロケも行われ、当時、教育指導員として岐阜大学に勤めていた私もその様子を見に行こうと思えば行けたと思うのですが、エキストラに駆り出されても、と無用な奥ゆかしさが顔を出して、貴重な機会を逃してしまいました。

 この本の中で印象に残ったのは、東城大学医学部付属病院の財政の立て直しのために招聘された三船事務長の嘆きの言葉です。彼は、お金のかかるドクター・ヘリの導入を主張するICUの速水部長にこう語るのです。

     ◇      □      ○     ※     ☆

 「・・・理想の医療を日本で実現させてみないかと、という甘言に誘われて就任しましたが、見込み違いも甚だしい。ろくな選手がいなくて勝てないチームの監督を要請された挙句、敗戦の原因と決めつけられたらどんな人格者でもさすがにキレる。少しは同情していただきたい。せめて赤字の圧縮くらいにはご協力いただけませんかね」

     ◇      □      ○     ※     ☆

 うーん  世の中には、志高く 招かれて、懸命に力を尽くしているのに、思ったような協力を得られず、成果を上げることが出来ず、孤立無援の中での努力が評価されないばかりか、嫌われている ・・・こんな割に合わない役割を背負い込まされてしまう場合があるのですね。

 胸のすくような場面もたくさんあるのですけれど、三船事務長の言葉を紹介させていただきました。

 おつきあいいただき、ありがとうございました。

 今日も、良い日となりますように。

 

 

 

 

 

 

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