二冊の絵本
『空色のゆりいす』安房直子 作 いもとようこ 絵 金の星社 2020年1月初版 いす作りの夫婦に生まれた女の子・・・目が見えませんでしたけれど、きれいな空色のゆりいすに座ります。 ふしぎな男の子がその空色を提供してくれたのです。 そして・・・
ルース・バンダー・ジー 文
ロベルト・インのチェンティ 絵
柳田邦男 訳
講談社
ドイツ南部のダッハウのユダヤ人収容所に向かう列車から列車の外に投げ出された生後間もないあかちゃん・・・「死」にむかう母親の手から「生」にむかってなげられたいのちは・・・。
この本の訳者である柳田邦男さんの講演でこの絵本のことをお聞きしたのでした。
実際に手に取って読むまでにだいぶん年月が経ってしまいましたけれど。
『エリカ 奇跡のいのち』巻末の柳田邦男さんの言葉の結びの部分を引用・紹介させていただきます。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
今、日本は経済的に豊かになり、平和を満喫しているはずなのに、幼児虐待や子どもの自殺や凶悪な少年事件が続発している。人間の心や生命観が、大きくゆがんでしまったと言わざるをえない。そんな状況下で、「奇跡のいのち」を生きのびたエリカの物語は、ナチス・ドイツや戦争の問題を超えて、いのちを尊ぶことや生きることについて根源的な問いかけをつきつけている。子どもも大人も一緒になって読み、一緒に考える本だ。
◇ ◇ ◇ ◇ ◇
よろしければ、どうぞ。
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