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2020年7月30日 (木)

『ナニワ・モンスター』 海堂 尊 さん

0006_20200722152301 『ナニワ・モンスター』

海堂 尊 (かいどう たける) 著

新潮社 2011年4月20日 発行

 2011年に発行されたこの小説に、「新型インフルエンザ・キャメル感染」という事態が描かれています。ラクダが感染源で、修学旅行でタイを訪れた高校生が感染したことが判明、検疫所職員が防護服に身を固め、飛行機内の検疫をおこない、一行を空港近くのホテルに収容し、停留措置・・・。パンデミックという言葉も登場していますし、コロナウイルスという言葉も見受けられます。

 今回、世界に影響を与えているのは新型コロナウイルスですが、旧型コロナウイルスは10年前にはその存在が判明していたのですね。著者の海堂さんはお医者さんですので、検疫は14世紀のイタリアで当時黒死病として恐れられていたペストを国内に入れないためにペスト流行地からきた船舶を一定期間、港外に停泊されたことから始まったことなども、作中の人物を通して語られています。

 小説ですので、厚生労働省、浪速市の診療所の医師親子、テレビ番組でのキャスター、検察庁、警視庁など多彩な登場人物が登場して物語は展開していきます。

 今から10年前にこうした状況設定で小説を書く作家の想像力、構想力に圧倒されながら読みました。

 興味を覚えられた方はどうぞ。

 現在の新型コロナウイルスの引き起こしている事態の収束・終息を願っています。

 今日も、良い日となりますように。

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