« 2020年8月 | トップページ | 2020年10月 »

2020年9月30日 (水)

ステイ・ホーム中の作品 7  ♪「富士山」 ウオーミングアップ用

0003_20200925090301  音楽タイムで、歌う前の準備体操に♪「富士山」をプログラムに入れることがあります。お歌いになる予定がないときも、よろしければ身体を動かしてみてください。

 1の「頭を雲の上に出し」 では、どちらの手からでもよろしいので、手のひらを一つずつ頭に乗せてくださるとメロディと動作がうまく合うと思います。

 9月のフィナーレ 身近な家族の誕生日です。

今日も、良い日となりますように。

 

| | コメント (0)

2020年9月29日 (火)

『静かなる木』   藤沢周平 著

0001_20200921162701 『静かなる木』

藤沢周平 著

新潮社 1998年 平成10年1月15日 発行

  藤沢周平さんの著作で映画化された作品には「たそがれ清兵衛」・「武士の一分」・「蟬時雨」などがありますね。

 この本には、表題作の「静かな木」・「岡安家の犬」・「偉丈夫」という3編の短編が収められています。

 短編集ですので、比較的短い時間で読むことが出来ます。

 藤沢周平さんは作家になってしばらくしてからご自分の作品を読み返して、鬱屈していた自分の思いを込めた作品が続いていることに気が付き、自分は気が晴れたけれど、読んでくださる人たちには申し訳ないな、と 反省なさったようです。読んでくださる方たちへのサービスに目覚められたといってよいでしょうか。

 この三編は、私にはすっきりした読後感が残りました。 ← テレビのコマーシャルですと小さな文字で「個人の感想です」と表示されていることが多くなった気がします・・・それに似ている書きぶりですみません。 

 「静かな木」・・・隠居した武士が散歩中にけやきの大木が静かに立っているのを見かけて、あのような最期を迎えられれば、と感慨を覚えます。

 その後、昔、不始末をかばってやった相手が出世して、増長し、恩を返すどころか旧悪がばれないように夜道で襲ってくるという危ない目に遭った主人公が、昔取った杵柄で見事に相手を退けるのですが、そのとき腰痛になってしまう というような展開があり、年齢を重ねることのせつなさを漂わせます。作品は生きていれば、よいこともあるという思いで青葉のけやきを眺めるところで結ばれています。

 よろしければ、どうぞ。 今日も、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月28日 (月)

握りこぶしでは握手はできない   ー 関根一夫牧師のメールマガジン 「居てくれてありがとう」 9月17日から ー

 関根一夫先生のメールマガジンから、紹介させていただきます。 関根先生、ありがとうございます。

今日も良い日となりますように。

 ◇   ◇    ◇     ◇     ◇

【握り拳では、握手できない】

昨晩、友人であり、尊敬するカウンセラーでもある永原伸彦先生と
Zoomで対談をしました。
私の著作を土台にその1章をあれこれ話し合い、1時間ほど白熱の分かち合いになりました。
楽しい時間でした。
その対談のあと先生が以前書かれたという文章を送ってくださいました。
その題は「握り拳では握手はできない」

とても、感動したので、今朝、それを皆様にシェアさせていただきたいと
思います。
+++
「握り拳では、握手できない」
    永原伸彦(茨城カウンセリングセンター副理事長)

インド独立の父で非暴力運動の指導者、マハトマ・ガンジーの言葉に表題に掲げたものがあります。
正確には、「握り拳とは、握手できない」ですが、カウンセラーとしての私には表題のように聞こえてきました。
相手のこととしてではなく、自分のこととして響いてきたのです。

 偉大なガンジーの言う「握り拳」とは、私たちの心の状態のことでしょう。
攻撃や憎しみの心、かたくなで自己中心の心こそ、人類の最大の敵であると、
彼は身をもって教えてくれました。
しかも彼の凄いところは、独立運動において、祖国を隷従させている英国本土よりも、
祖国の内なる強烈な足の引っ張り合いよりも、自分自身の中の「握り拳」こそ最も
偉大なるテーマであったと告白していることです。

 カウンセリングでは、相手と心が通じ合うこと、つまり「心で握手すること」が生命線ですから、
カウンセラーの心の状態が「握り拳」ではどうしようもないということになります。

それでは「握り拳」がゆっくりとやわらかく開かれていくにはどうしたらいいのでしょう。
 ひとつだけ言えることがあります。カウンセラー(よき聴き手)になるためには、
まず「よく聴いてもらう体験」が一番大切だということです。
それは、よく聴いてもらい、受けとめてもらい、感じとってもらうことで、
自分の「心の握り拳」が次第にほどけていき、やわらかくなっていき、
ついには開かれていくという体験こそ、よき聴き手になるための最も重要な体験だからです。
そのとき、人は、相手と握手する姿勢ができているのです。
そしておそらく、自分自身の心とも握手する準備ができている。

こう考えると、やはりカウンセリングを学ぶことは、心のやわらかさを求める人なら、
だれにでも開かれていることで、だれにでも必要なことといえるのではないでしょうか。

 最後にもうひとつ。握り拳ではできないことがあります…。
そうです。「拍手」です。相手をほめること、讃えることです。
「あなたは素晴らしい」と伝えることです。あるオーケストラの指揮者は言いました。
「私は時に思う。演奏会で最も美しい音楽は、鳴り止まぬ観客の拍手ではないかと」

+++++

 

| | コメント (0)

2020年9月27日 (日)

『センス オブ ワンダー』 レイチェル・カーソン 著

0004_20200922151901 『センス オブ ワンダー』

レイチェル・カーソン 著

上遠恵子 訳

佑学社 1991年6月30日 第1刷発行 

    1992年6月15日 第7刷発行

 

 これは、「世界を変えることができた数少ない本の1冊」と言われたあの『沈黙の春』の著者レイチェル・カーソンの遺作となった本です。

 ご存じの方の多いこの本のタイトルをこの本の中の一文で紹介させていただきます。そして結びの文も、どうぞ

   ◇    ◇    ◇   ◇   ◇

 もしもわたしが、すべてのこどもの成長を見守る善良な妖精に話しかける力をもっているとしたら、世界中のこどもに、生涯消えることのない「センス  オブ  ワンダー =神秘さや不思議さに目を見はる感性」を授けてほしいとたのむでしょう。

 ・・・ 自然にふれるという終わりのないよろこびは、けっして科学者だけのものではありません。大地と海と空、そしてそこに住む驚きに満ちた生命の輝きのもとに身をおくすべての人が手に入れられるものなのです。

 ◇    ◇    ◇

 海洋生物学者、レイチェル・カーソンが姪の息子ロジャーと一緒に海辺や森の中を探検し、夜空や夜の海を眺めた経験をもとに書いた本です。もっとこの本をふくらませたいと願っていたそうですが、ガンのため、56歳でこの世を去ったとのこと。美しい写真入りで55ページの本です。 よろしければ、どうぞ。

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月26日 (土)

『ハゴロモ』  よしもとばなな 著

0002_20200922140401 『ハゴロモ』

よしもとばなな 著

新潮社 2003年1月20日 発行

 先日読んだ河合隼雄さんの本に、この本のことが書かれていましたので、図書館で借りてきました。

 まず、あとがきのよしもとばななさんのことばから紹介させていただきます。

 □   □    □

 ほんとうに久しぶりに書いた、全くの、青春小説どまんなか!の作品です。自分がまいっていた時期に書きはじめたので失恋の場面がどうしても書き進められず、いったん中断し、復活してからまた書こう・・・と思っていたら、勝手に、お話のほうが勝手に天から降ってきました。

 ◇   ◇    ◇    ◇

 この小説の中に、本のタイトルとつながると思われるこんな文章がありました。

 人の、意図しない優しさは、さりげない言葉の数々は、羽衣なのだと私は思った。いつのまにかふわっと包まれ、今まで自分をしばっていた重く苦しい重力からふいに解き放たれ、魂が宙に気持ちよく浮いている。

  ◇   ◇   ◇   ◇   ◇

 とにかく、不思議な小説です。168ページの、それほど長くない小説です。 カッパをよく見たことがあるという女の子 「ラーメン」と書いた赤提灯に誘われて普通の家の二階の部屋に入り、注文するとインスタントラーメンの袋をがさごそいわせて作り始める青年 小さな冷蔵庫から新鮮そうなもやしを出し、「卵も乗せ、こしょうもごまも山盛り・・・」とニコニコして言う。このラーメンが300円・・・こういう登場人物が好きになれそうでしたら、どうぞ。

 今日も、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月25日 (金)

『読むことは生きること』 

0003_20200924232901 『読むことは生きること』

柳田邦男

新潮社 1999年1月30日 発行

 昨日の海堂 尊さんの文章の引用に終わっては、バランスがよくないと思っていましたら、9月24日夜11時過ぎに、この本の中の以下の文章に出会いました。それを引用紹介させていただいて、ご理解を得たいと思います。昨日と今日の両方を読んでいただけることを感謝申し上げます。

 今日も、良い日となりますように。  ◇    ◇    ◇   ◇   ◇

0002_20200925071301
B_20200924235901

| | コメント (0)

2020年9月24日 (木)

『ケルベロスの肖像』 海堂 尊 著

0002_20200914105101 『ケルベロスの肖像』

海堂 尊 著

宝島社 2012年7月20日 第1刷 発行

 この本の73ページに、情報モンスターと密かに呼ばれる患者のことが書かれています。

 この小説に登場する作中の人物について書かれていることなのですけれど、現実社会でお医者さんをなさっている海堂 尊(かいどう たける)さんの筆によるものなので、私自身も陥りやすい落とし穴でもある内容であり、一読に値する記述だと思いました。

 引用紹介させていただきます。

 現在のインターネットの便利さで何かについて検索し、知っているつもりになってしまって足元が危ういものにならないように、自戒の念を強くさせられました。

 ※ この文だけでは、患者さんの側のお気持ちが安らかではないでしょうし、それは、海堂 尊さんの本意でもないと思います。それで、明日は、日野原重明医師の医学教育の刷新について、評論家の柳田邦男さんの文章をご紹介し、今日の海堂 尊さんの文章とのバランスをとりたいと思います。

 今日も、良い日となりますように。

0003_20200914110301

 

| | コメント (0)

2020年9月23日 (水)

『嵯峨野花譜』  葉室 麟 著

0002_20200917142701 『嵯峨野花譜面』

葉室 麟 著

文藝春秋 2017年7月15日 第1刷発行

  江戸時代の大きなお寺には、活け花を立てる役目、花務職というのがあったようです。この物語は、そこで薫陶を受けながら成長していく少年僧、胤舜(いんしゅん)が、難しい課題を与えられて心を澄まして花を活ける話が10話収められています。

 それぞれの話に登場する植物のこと、和歌、源氏物語、能、西行や祇王のこと、など、作者、葉室 麟さんの広くて深い文化の世界が展開しています。

 よろしければ、どうぞ。

 今日も、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月22日 (火)

小学五年生の詩 「いっぱい」

Photo_20200919061201  2001年9月、勤めていた小学校の夏休み作品展で感銘を受けた作品がありました。小学五年生の女の子の数編の詩と挿絵で構成されている「私の詩集」です。その中から二つを紹介させていただきます。

自分のすがた ・・・ いかがでしょう。前向きの若さがまっすぐ表現されていますね。Photo_20200919061701

 もう一つは「いっぱい」という詩です。

 2001年の夏休み作品展が終わって、数日後、9月11日にアメリカでは複合テロ事件が起こりました。

 その後だったら、この「いっぱい」の詩の結び「こんな平和が続くといいな」は書かれなかったかもしれません。でも、この詩は、テロ事件の前に書かれました。ですから、さしもの大きなテロ事件も、この詩を消すことは出来ないのです。

 小学五年生というと11歳・・・ それから19年後 ・・・30歳になるこの詩の作者は今、どんな人生を歩んでいるのでしょうね。

 余談ですけれど、今、74歳の私は19年前は55歳 ・・・ その頃、4年生の子に「あなたの将来の夢は?」と尋ねたら「先生の将来の夢は?」と尋ね返されて、おおーっ 自分にも将来はあるのだ と自覚させてもらったことを思い出しました。

 こどもって、すてきです。そして大人も すてきです。

 すてきな今日となりますように。

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月21日 (月)

秋の花

0021_20200920210001  オンラインになっていた日曜日の礼拝を9月から色々配慮しながら一堂に会して守るようになりました。

 聖書に、空の鳥・野の花を神さまは養ってくださる それにもまして、ひとりひとりの人を神さまは大切にしてくださらないことがあろうか という意味の言葉があります。

 昨20日の礼拝堂に、秋の花たちも参加していました。

 野の花も 聖書のことば 聴き入りぬ

 礼拝の後に、栗をたくさんいただきました。

 帰宅して、早速 おやつにゆで栗 そして夕ご飯は0019_20200920211401

 ・・・ そうです 栗ご飯・・・  栗を焼いて入れるといいよ と 教えていただいて、早速 そういうやり方で ・・・

 とっても 美味しかったです。

 ありがとうございます。

 こころの糧に 聖書の言葉を

 身体の糧に 秋の味覚を

 幸いな 日曜日でした。

 気温の波の大きな時期です。

どうぞ、皆さま、お健やかでお歩みくださいますように。

 

| | コメント (1)

2020年9月20日 (日)

絵本『羊男のクリスマス』  村上春樹・佐々木マキ 

0012_20200908144501

※ 今日の記事は、9月15日に、田辺聖子さんの本と一緒にアップしてしまっていました。

 改めて、こちらの日付で公開させていただきます。既にそのときに読んでくださった方は、以下は読まないで、せっかくの日曜日の時間を ゆっくりとおすごしになってください。

『羊男のクリスマス』

村上春樹  文   佐々木マキ 絵

講談社 1985年11月25日 第1刷発行

    1985年12月16日 第2刷発行

 この絵本の前書きを見ると、どうも村上春樹さんが佐々木マキさんに「何でもいいからまず絵を描いてください」といったのだそうです。

「その絵を見てから話を考えます」

 それで、佐々木マキさんが灯台の近くで眠っているクジラの絵と等身大のテデイ・ベアが女の子とたわむれている絵を描いて送ったら、1年ほどして文章が送られてきて、その話に基づいて佐々木マキさんが愉しみながら絵を描いて、この絵本が出来たのだそうです。

 クジラもテデイ・ベアも出てこないけれどもっと素敵な変てこなものが次々と出てくる絵本です。

 不思議な成り立ちの本なのです。 そのころ、村上春樹さんはギリシャのエルミオーニというところにおられたようです。

 クリスマスシーズンではありませんけれど、よろしかったら、どうぞ。

 そうそう、村上春樹さんの別の本に、こんな早口言葉が登場していました。春樹さんは、羊が好きなのかも知れませんね。

 この早口言葉、挑戦してみてください。

 「ひつじ年の執事は 手術の必需品」 ・・・ 簡単 簡単ですって・・・ あなたは 滑舌の良い方ですね。ブラボー!!

では、3回繰り返してみてください。

「ひつじ年の執事は 手術の必需品  ひつじ年の執事は 手術の必需品 ひつじ年の執事は 手術の必需品」

はーい、ありがとうございました。 今日も良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月19日 (土)

『ココロの止まり木』 その3  「明るく元気に」病

0001_20200917133701  「明るく元気に」は、プラス面の言葉として、学級目標などにも、(ひょっとしたら職場にも)登場しそうなスローガンですね。でも、河合隼雄さんのこの文章のタイトルは、それに「病」の文字がくっついています。 さて、どういうことなのでしょうか。 関心を持たれた方は、少し長い引用になりますが、お目通しください。

 写真は、我が家の菜園でこの夏たくさん実ってくれたシシトウの写真です。そろそろその苗の働きはゴールが近くなってきました。深い緑色のシシトウを新鮮に味わえて喜んでおります。

 実りの秋 ・・・ よい日々となりますように。

 

  ◇   ◇   ◇

A_20200917095801

B_20200917095901

| | コメント (0)

2020年9月18日 (金)

『ココロの止まり木』   その2

 昨日に続いて、河合隼雄さんの『ココロの止まり木』からです。

リスク

 リスクをおかす と日本語の文脈はなるけれど、英語では デンジャーとは別のニュアンスがあって、ウエブスターの辞書では、リスク・・・「危険なチャンスを選びとるという意味をもつ」ことが書かれているそうです。こうしたことを踏まえて、作家の幸田真音さんは「リスクをとる」という表現をなさるとのこと。 この文の結びは、こうなっています。

   ◇    ◇     ◇

 ここで「日本の政治家でリスクをとる人間が少なすぎる」などと悲憤慷慨するのもいいかもしれないが、その前に自分はこれまでどれほどの「リスクをとる」人生を送ってきたか、これからどんなリスクをとろうとするのか、などと考えて見るほうが、リスクがあっておもしろいようにおもう。

   ◇    ◇     ◇     

 臨床心理学者・心理療法家であり、文化庁長官などもなさった河合隼雄さんのことばなので、深さと味わいを感じながら読み進んでいます。

  明日、その3として、カウンセラーとしての河合隼雄さんの在り方のよく伝わってくる文章を紹介させていただきます。

 今日も、良い日となりますように。

 写真は、同じ日に四輪咲いたアジアン・ハイビスカスです。三輪咲いた日はありましたけれど、四輪は最多記録です。

0005_20200914115601

| | コメント (0)

2020年9月17日 (木)

『ココロの止まり木』  河合隼雄 著

0007_20200914110901 『ココロの止まり木』

河合隼雄 著

朝日新聞社 2004年5月30日 第1刷発行

 装幀は安野光風雅さんとのこと。 一話が3ページほどのお話が、読みやすい文体で綴られています。

 「年齢を括弧に入れる」という文を例として紹介させてください。

 フルートを習っていた河合隼雄さんは70代にもなると40人ほどの門下生の中でも最高齢で、他の若いお弟子さんたちの成長と比べると、「この年では駄目だろう」と思いがちになる。・・・そこで思いついたのが「年齢を括弧に入れる」ということだそうです。

 これは「年齢を忘れて」といのではなくともかく年齢は年齢としてやってみようということだそうです。

   ◇    ◇    ◇    ◇   ◇

 年齢を括弧に入れて、時にははずしてみたり、括弧の囲みを強くしたり、弱くしたりすることで人生はだいぶ豊かになる 

 少し難しい曲に挑戦してみたら、発表会の後、先生から「今回は前よりはスケールが大きくなった。この調子だとまだまだ進歩するのでは」といっていただいた。最初から年齢にこだわっているのとは異なる、ふっきれたところがあるのだろう。 年齢を括弧に入れるのは、高齢者のみならず、若い人にも言えることだろう。括弧に入れたりはずしたりで、生活が豊かになるように思われる。

   ◇     ◇     ◇      ◇     ◇

 今日も、良い日となりますように。  明日、この本からもう一つ 紹介させていただきますね。

| | コメント (0)

2020年9月16日 (水)

新源氏物語 『霧深き宇治の恋』 田辺聖子 著

0014_20200908113001 『霧ふかき宇治の恋』 田辺聖子 著は、紫式部の『源氏物語』の後段、薫の君と浮舟などを描いています。田辺聖子さんの豊かな文才が遠慮することなく花開いていて、まさに新源氏物語です。

 『源氏物語』の現代語訳は、谷崎潤一郎さん、樋口一葉さん、与謝野晶子さん、瀬戸内寂聴さんなど何人ものかたがなさっています。そのなかでも田辺聖子さんのこの新源氏物語は秀逸ではないでしょうか。

 河合隼雄さんが『源氏物語』を海外のかたに紹介すると、「俺たちの祖先がよろいかぶとを身につけて血なまぐさい日々を送っているときに、日本では女性がこのような小説を書いていたのか」と大きなショックを引き起こしたそうです。ドナルド・キーンさんが日本文学に魅せられ、3.11東日本大震災のおりに日本の人を勇気づけようと帰化してくださったのも、そのきっかけは『源氏物語』との出逢いでした。

 紫式部の原文が一番だとおっしゃるかたも多いと思います。0015_20200908113101

でも、よろしければ、一度この書を手に取ってみてください。上下2冊になっています。

 今日も、良い日となりますように。



| | コメント (0)

2020年9月15日 (火)

『青嵐の坂』  葉室 麟 著

0016_20200908104301 『青嵐の坂』

葉室 麟 著

角川書店 2018年5月31日

 葉室 麟 (はむろ りん)さんのことは、図書館司書の方に教えていただいて読むようになりました。

 直木賞を受賞した『蜩の記』(ひぐらしのき)は映画化されていましたね。

 窮状に置かれながらも志を貫く硬派の武士の生涯を描いた作品が多いかただと思います。

  他の作家の本を読んでいて、葉室 麟さんの本を手にするのは久しぶりでした。

  過酷な状況に置かれ、大任を果たすことを要求される武士が主人公です。

  若いのに人物の器が大きい青年武士が緊迫した財政状況にある藩の立て直しの責任者として、捨て石にされる立場であることを知りながら全力を尽くしつつ歩みます。

 捨て身の覚悟で生きる武士 新しい藩主の覚悟・度量の大きさ 利害を離れて覚醒する商人 「わたしはこれでも武家の娘です」と人間の道に立ち返る女性 ・・・ 懸命に生きる人のまっとうさが筆太に描かれて、読後感はさわやかです。

 よろしければ、どうぞ。

 葉室 麟 さんは、この本が発行される前年 2018年5月31日に逝去なさいました。図書館司書のかたは、そのことを惜しんで、宇江佐真理さんの亡くなったことを話題にした私に教えてくださったのでした。

 今日も良い日となりますように。

 

| | コメント (0)

2020年9月14日 (月)

『なんらかの事情』 岸本佐知子 著

0009_20200908091001 『なんらかの事情』

岸本佐知子 著

筑摩書房 2012年 11月10日 初版第1刷 発行

 著者の岸本佐知子さんは1960年生まれ。翻訳家で、ご自分の著作『ねにもつタイプ』で第23回講談社エッセイ受賞とのこと。

 

 ムーミンママが友人から紹介されて、図書館で手に取った本です。

 独自の感性が発揮されているエッセイ集で、人間ってほんとうに個性的な存在なのだなぁ と感じさせられました。

 たとえば、エリツィンさんが亡くなったときにプーチンさんの身になって追悼文を書き・・・べつにプーチンさんから頼まれたわけでもなくですよ・・・ そして原稿をボツにされてしまう という 一節があります。 独創的でしょう?! ほかにこういうことを発想なさった方、いらっしゃいますか?

 巻頭の「才能」という文の書き出しはこうです。

 もしもこの世にレジで一番遅い列に並んだ人が優勝する競技があったら、私は確実に個体レベルで優勝する自信がある。

 

 ほかにも、よく似ている形の「ぬ」と「め」がそれぞれ相手を自分と比べて心やすからぬ思いを抱いていて、この両者が用いられている「ぬめり」という単語では、「り」はどんな思いで存在しているのだろう などとありました。 ユニークでしょう?

 よろしければ、どうぞ。 新しい視野が開かれるかも

 今日も、良い日となりますように。

 

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月13日 (日)

『紙の月』 角田光代さん

0010_20200826094401 『紙の月』

角田光代 著

角川春樹事務所

2012年3月8日第1刷発行

 東京近郊の銀行に勤めていた女性が大金を横領してゆくえをくらました ・・・そのことをニュースで知った学校時代の同期生たち、そしてタイに逃亡した本人の心境などで織りなされている物語です。

 大それたことを最初から計画していたわけではなく、顧客から入金のために預かった封筒から、たまたま5万円を抜き出して間に合わせたそのことがそのあと、大崩れに崩れていく端緒となってしまったと、本人は振り返ります。

 やりくりして、お金を戻すことが出来ると考えていたのに気が付くと収拾不可能な事態に陥っていた ・・・空の月も実体のない紙を切り抜いたような存在に見えてくるようになってしまいます。

 苦労して築き上げた生活が崩れ始めると崩壊するのは速い ・・・教訓めいた筆の進め方ではないのですけれど、日常の中に口を開けている落とし穴が見えてくる小説だと思いました。

 最初は、お金を受け取ることを断るなど、切り詰めた生活をきちんと築いていた相手が、次第にそうしたことに無感覚になっていき、経済的に甘えながら他の女性に心を移してしまうこと、ストーリーの進め方も単線的ではなく、主人公の学校時代の同窓生たちのことも複線的に描かれていて、考えさせられる作品でした。 

 今日も、良い日となりますように。

 

 

| | コメント (0)

2020年9月12日 (土)

『口笛の上手な白雪姫』 小川洋子 著

0007_20200901084101  『口笛の上手な白雪姫』

小川洋子 著

幻冬舎 2018年1月25日 第1刷発行

 小川洋子さんは1962年 岡山県生まれとのこと。

 図書館でこの本を見かけて手を伸ばし、借りてきました。それは、書名に惹かれたからです。

 口笛 白雪姫 ・・・ この二つを組み合わせるとは、すばらしい発想ですね。この表題作を含めて八編の短編が収められています。

 「口笛の上手な白雪姫」・・・ 公衆浴場の裏庭の、白雪姫が小人たちと暮らした家はきっとこんなふうだろうと思わせる小屋に住む小母さんが居ました。その浴場の脱衣室にいて、小さな子を連れて入浴に来た母親たちが安心して入浴できるように子どもを預かって心配りに満ちた世話をしてくれる小母さん。少しも白雪姫には似ていなくて、幼い子どもを落ち着かせるのに巧みに口笛を吹くのが特技・・・ 題名から、こういう内容を想像できた方、おられますか? 

 もう、そのことだけで私は脱帽いたしました。

 内容は忘れてしまいますけれど、楽しく読んだ ・・・ 読書って、そういうことでいいのだと思わせてくれる短編集でした。

 うーむ、『口笛を上手に吹くかぐや姫』 ・・・ いえいえ、誰を主人公にするにしても、もう、この作品がある限り、二番煎じということになるのですから、最初にこう発想・着想した人はすごいですよね。

 今日も、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月11日 (金)

社説の役割

0010_20200905095701  9月5日の岐阜新聞朝刊、社説を引用紹介させていただきます。

 社説というのは、こうありたいと、普段は社会の流れに無自覚・無責任に流されているような私なりに思いました。

 写真は、瓶の水を入れ替えている間メダカをガラスの器に移して芝生の上に置いてみた写真です。 メダカにとって新しい景観もときにはいいかなと思ったのですけれど、メダカがどう思ったかは分かりません。落ち着いて愉しんでいるように見えましたけれど・・・。

 今日も、良い日となりますように。0004_20200905095801

 

| | コメント (0)

2020年9月10日 (木)

ステイホームの作品 ♪「金色夜叉」

Photo_20200904190701  大正時代におおいにうけた尾崎紅葉 作 「金色夜叉」 ・・・ 音楽訪問でご披露する日がやってきますように。

 ダイヤに眼がくらんだのではなく、貫一の留学する費用を得るために宮さんはお金持ちのもとへ、という構成であるようです。 ほんとうに純粋にそうであったのかどうか 人の心を判断するのは難しいですよね。

 今日も、良い日となりますように。

 

| | コメント (1)

2020年9月 9日 (水)

「夏山で怖いもの」 雷

Photo_20200908060501  岐阜新聞朝刊「素描」(9月5日)に「夏山で怖いもの」と題して、山での雷について書かれていました。山だけでなく、野外で身の安全を守るために大切な内容だと思いますので、引用紹介させていただきます。岐阜新聞社様、筆者の木下喜代男様、ありがとうございます。

 今日も、安全で、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月 8日 (火)

9月8日の2  ソーシャル ディスタンス



新型コロナウイルスのことから いろいろなことを考えさせられています。 withコロナということばにも 「with」だって ?!
こんなウイルスとの道連れ まっぴらごめんだ という思いが 先に立ちます。 狭量かも知れませんけれど。
そんな日々の中、こんなお話が伝わってきました。
 ◇    □    ○   ※   ☆
友人のお孫さんが、学校で 不審者に気をつけるようにと お話を聞いて帰宅。
わたしたちがかわいいのでさわりに来る人がいるかもしれないから気をつけなさいって 先生がおっしゃったよ ・・・ まったく、いい大人のくせに なにを考えているんだろ ソーシャルディスタンスの大切さを 教えてあげなきゃね」と言っていたそうです。小学校低学年の子にこういう思いを抱かせるとは・・・ いい社会を築かねばいけませんね。
一つ、川柳がうかびました。
 どの人も 守ってほしい ディスタンス  

| | コメント (0)

公園の鉄棒  

 酷暑のため(そればかりではないですけれど) ウオーキングの歩数がとても控えめになっているので、曇り空の夕方、ウオーキングに出かけての戻り道、小さな公園の鉄棒のところで元気な声を上げていた二人の小学生が家内と私に声をかけてくれました。

 「鉄棒で回転できるようになったので、見てください」

 そして、一人ずつ、その日に出来るようになったわざを披露してくれました。

 前転、後転 見事に決め、輝くばかりの笑顔・・・

 ウオーキングのご褒美をいただいたようなすてきな時間となりました。

 子どもたちのこれからに良いことがたくさんありますように!!

 写真は、瓶の水を替える間、芝生の上においたメダカの画像です。時々、新しい世界を見せてあげようと思っています。メダカたちがどう思っているかは分かりませんけれど。

Photo_20200907113101

| | コメント (0)

2020年9月 7日 (月)

海堂尊さんの青春小説

0013_20200901050001  しばらく前に海堂尊さんのユーモア小説として2冊をあげ、今回は青春小説として2冊を紹介させていただきます。こうした分類は、私が勝手にしたものですので、とらわれないでくださいまし。

『ポーラースター』 ーゲバラ覚醒ー

海堂尊 著

文藝春秋 2016年6月15日 第1刷発行

 これに続いて書かれた『ゲバラ漂流』、そしてキューバのカストロを主人公とする『フィデル出陣』がポーラースターシリーズです。

 この本の表紙は南米諸国をオートバイで旅するゲバラと友人を描いています・・・アメリカ映画にこういうフィーリングの画面があるように思います。

 映画にもなったエビータという女性も登場していて、政治の世界のことは分からない私ですが、青春の燃える情熱といった心の動きと行動力が印象的でした。

 驚いたのは、巻末の参考文献のリスト ・・・数えてみましたら179冊(数え間違いがあるかも知れません)  ラテンアメリカの歴史・文化・地理 スペイン戦争のこと ネルーダやランボオなどの詩人のこと 

 並々ならぬ情熱 それ以上のものが このリストからも伝わってきます。

 

 

0011_20200906170601 『ゲバラ漂流』 ーポーラースター 2 ー

文藝春秋 2017年10月19日 第1刷発行

 前作に続いて、ゲバラが南米を旅していろいろな人物に巡り会い、いろいろなことを話し、学びます。

 訪問先の一つにコスタリカが登場し、軍隊を持たずに歩む決断をした大統領のこと、力を入れているコーヒーのおいしさ、抱えている問題などが紹介されています。

 史実とこの小説とは異なる面があるのかも知れませんけれど、大統領の決断・勇断を導く役割を大統領夫人が果たしていることに惹かれました。

 巻末の参考文献の数・幅広さに驚きました。

 南米の国の歴代の大統領名と在任年数表も添えられています。

 パナマ運河建設の背景、1916年に完成したパナマ運河を安全に運行するには黄熱病を根絶する必要があると提言され、そのために野口英世博士がプロジェクトの責任者として登用されたこと、黄熱病根絶のために取り組んでいて亡くなった野口博士を記念して、記念館が建てられ、野口英世博通りがエクアドルのグアヤキルにあることも、この本を読んで知りました。

 

 

 

 

0011_20200901053101『アクアマリンの神殿』

角川書店 2014年6月30日 初版発行

 医学の発展を待って数年間 冷凍状態で眠る ・・・ 舞台の根底にあるのはそうした特別な状況です。それを体験した青少年とその周囲の人物たちで織りなされる小説です。(と、私は思いました。)

 ボクシングの天才児に、ひたむきに鏡に向かってのシャドウボクシングのトレーニングを積んで来た主人公がただ一回限りリングに立って対戦する場面など、印象に残りました。

 今日も、良い日となりますように。

 

 

| | コメント (0)

2020年9月 6日 (日)

『月と珊瑚』 ー 小学5・6年生の課題図書 ー

0006_20200901042101 『月と珊瑚』

上条さなえ 著

講談社 2019年7月9日 第1刷発行

 沖縄で生活している小学六年生の大しろ さんご、東京から転校してきた 泉 月(いずみ るな) ・・・ この物語の冒頭、自分の名前 大城珊瑚を「大しろ さんご」としか書けない主人公は、同級生の水原詩音からそのことを指摘され、詩音の漢字をたくさん使った作文と平仮名が多い自分の作文とを比べてみて、頭を「ガーン」となぐられたきがして、一念発起して、まず漢字をたくさん書けるように努力し始めます。

 沖縄の六月の平和月間のこと、アメリカの基地があること、美しい海が埋め立てられること、那覇に「ゆうかく」があったこと いざというときに身を守るために 今、上空を飛んでいる飛行機の種類、コンディションなどが聞き分けられるようになった同級生のことなど ・・・ 小学生を読み手としてにここまで書くの? と思うところもありますが、読み手である小学生への敬意をはらうのは、書かないことか それとも書くことか と 教えられた思いがいたしました。

 今日も、良い日となりますように。

 

| | コメント (0)

2020年9月 5日 (土)

台風にそなえて  ー シシトウの収穫 ー

Photo_20200904185901  海水の温度が上がっていて台風10号が貪欲に成長する条件がそろっているようなのですね・・・被害が出ませんように。

 庭に出ている植木鉢などを取り込み、家庭菜園のシシトウを早めに収穫しました。

 なんと55個 ・・・2株の苗からよくこれだけたくさん実ってくれたものだと思います。

 まだ、小さい実、そして小さな花があります。台風が通過した後も、風に吹きおられることなく新たに収穫できることを願っています。

 それでは、また。 良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月 4日 (金)

田村セツコさん 

0008_20200901041001  岐阜新聞に日曜ごとに掲載されてきた田村セツコさんの文章を引用紹介させていただきます。連載の最終回ということで、残念ですけれど。

 課題を前にしたときは脳が喜んで活性化するというのは、脳科学者 茂木健一郎さんの説だと思います。ほかにも同じ考え方の学者さんがおられるでしょうけれど。

 前向きに 今日も 良い日となりますように。

| | コメント (1)

2020年9月 3日 (木)

オクラ と シシトウ

A_20200831174201 B_20200831174301  家庭菜園では、オクラとシシトウが実をつけています。・・・さて、左の写真、右の写真、どちらがオクラで、どちらがシシトウでしょうか。

 自然界は調和と不思議に満ちていますね。

 ご存じの方が多いと思いますので、正解は発表いたしません。

 今日も、良い日となりますように。

 ※ 追伸

 向上心が強いのかどうかは分かりませんが、上向きがオクラです。 このシシトウ・・・ピーマンにも近い気がしています。交配してそういう品種なのかも知れません。

 

 

 

| | コメント (0)

2020年9月 2日 (水)

池江璃花子さん  ー新聞からー

0004_20200901033501  復帰してプールに戻ってきた池江さんの記事を岐阜新聞8月30日朝刊から引用紹介させていただきます。

 白血病との闘病生活は、事前に想像していたよりも何倍も苦しく厳しいと語っておられましたけれど、50メートルを26秒32で泳ぐことができ、10月の日本学生選手権に向けてよいスタートをきることが出来ました。

 くじけないで世界での大きな大会に向けてチャレンジを積み重ねていく池江さん、支え励ましておられるご家族、コーチに心からのエールをお送りいたします。

 今日も、良い日となりますように。

| | コメント (0)

2020年9月 1日 (火)

海堂 尊さんのユーモア小説

0012_20200826090301  『ガンコロリン』 

 海堂 尊  著

 新潮社 2013年10月20日発行

 ちょっとドキッとさせられる題名ですけれど、ご安心ください。この薬でコロリンといくのは、人ではなくてガンのほうです。ガンを予防する効力もあるので、ガンの手術をしていた外科医さんたちは救急現場での外傷処置くらいしかすることがなくなり、絶滅危惧種となるというユーモア小説です。短編六つが収められています。

 私としては、最初の「健康増進モデル事業」が気に入りました。厚生労働省主催のこの事業に参加した社員を日本で一番健康な人にするというキャッチフレーズの面目にかけて推進する人が派遣されます。その人の働きで、パワハラをしていた上司は退任させられ、本人は50キロメート以内は徒歩で移動。エレベーターも厳禁という生活をして(させられて)、いたって健康な人になる、というような展開です。

 

 

 

 

 

『夢見る黄金地球儀』0014_20200826093601

 海堂 尊 著

 新潮創元社 2007年10月25日初版

 1988年、全国の市町村に一律一億円を交付して地域振興を図る政策が実行されました。

 温泉を掘ったところ、福祉の充実にあてたところなど色々ある中で、この物語の市では、黄金の地球儀が作られました。 その地球儀を巡って起こるドタバタが描かれています。 読後感は、さわやかです。

   ◇     ◇     ◇     ◇   ◇

 北杜夫さんは、ユーモア小説を書くときはどくとるマンボウ、遠藤周作さんは、狐狸庵(こりあん)というペンネームでしたね。 人には、真面目な作品を書く心と、ユーモアを交えた作品を書いて、ご本人もくつろぎたいという思いとが宿っているのだと思います。

 今日から、9月。 夏目漱石さんは、すっかり解決するということはないのだという意味のことを書いておられます。田辺聖子さんは、「では、そういうことで」と自分なりに区切りをつけることの良さを書いておられます。

 あまりにも徹底した完璧主義は、周囲の人とご本人を疲れさせる面があると思います。古来、厳格な法治主義を敷いた宰相は、自分自身の制定した法律によって処罰された例が少なくないようです。

 ほっとしてくつろげる場を準備しておいて、必要なとき、必要なことには真摯にベストを尽くす ・・・ そんなことの大切さを思いました。

 まだしばらくは暑い日が続くようですけれど、ホットな心で、よき9月となりますように。

おもしろき
 こともなき世を
 おもしろく

 すみなしものは
 心なりけり

 これは、高杉晋作が「おもしろきこともなき世をおもしろく」の上の句を高杉晋作が詠み、下の句は、福岡の勤王女流歌人・野村望東尼が付け加えた歌だそうです。

 

 

 

| | コメント (0)

« 2020年8月 | トップページ | 2020年10月 »